最近毎日のようにレビューかいてます。☆3で。
自分の宣伝活動さ! と割り切ってもいいのですが、それでもなるべく「誰から見ても質の高さに納得できる」のがいいですよね。
マイページで「自分の書いたレビュー一覧」みたいなものが表示されてるわけですが、我ながら良い小説をコレクトできているんじゃないかと思うわけです。
正直、どのレビュー先を踏んでもらっても、皆様を後悔させない自信はあります。ジャンルが結構バラバラなので好みはあるでしょうが、僕の本棚には基本小説としての完成度が高いヤツ、あるいはひとつ強烈に尖っていて、そこだけでも面白い……というやつしか置いてないつもりです。(一本、レビューで笑いを取りにいったやつがありますが、そういう日もあります)
と同時に、割と本気で「これは評価伸びるでしょ?」という気持ちでレビューしているので、つまり僕の代わりに読者傾向を探って貰う腹積もりがあるわけですね。フォローして、継続的にアクセス数確認しに行くのを怠りません。もしヒットしたら当然容赦なくパク、インスパイヤされる予定です。
……実際はまあ、露出時間とかが必要なわけですが。
ということで、レビュー再掲できない悲しみを踏まえて、ワンチャン、レビューした小説をいくつか再レビューです。
個人的に今一番気になってるのは『大和の守り手・筒井順慶/@URYOさん』ですね。私は歴史小説の、渋い男たちが出てくる軍記モノが大好きなのです。反対に、時代劇小説とかはあまり馴染みがありません。
ただ、硬派な歴史小説をネットで探すのは結構難しいです。書籍なら硬めの文章を読めるくせに、横書きだと自分は目が滑る傾向にあるのも大きい。
そこで、ライトノベル的にサクサクとテンポよく(コメディ調というわけではない)、必要なことを必要なだけ描きつつも、きっちり雰囲気を演出できる文体の持ち主はいねぇもんか、しかもそれできっちり軍記するやつぁいねえもんか……と探していたわけです。新着レビューにいました。速攻全部読みですよ。
これ、どこまでやるのかな。筒井順慶は短命でしたから、最後までやるのかな。左近も最期までやるのかな。というか島左近こんなとこにいたんだ。初めて知ったよ……。
いやはや、男のロマンをきっちり感じたい人なんかには特にオススメです。ぶっちゃけこれが伸びなかったら、僕はカクヨムでの歴史小説の定義を変えなくちゃなりません。正直動向が重要です。
ここから少し短編が続きます。中でもジャックスさんのやつが、僕の好みには一番ハマりましたかね。葛藤を用意し、構成を練り、何がしかの真理に触れさせた上で価値観を揺さぶりに行く。こういう「ちゃんとした」ものは意外に少ないと思います。
D坂さんのブラックさはすでにインスパイアされてますね。ぱっと見の文章的に「ネット小説には向かないんじゃないのこれ」と思わせられながら、力技で読ませきる筆力あたりは大いにパクっていくべきだと思っています。(ちなみに中篇のコンビニ話もブラックに溢れています……が、私、自分の経験上敵役に感情移入しちゃったもんで……。描かれているよりもうちょっとキツかったかな、と)
読ませきった上でドカンとやっちまう、そんな手法に関して言えば流川さんの短編も衝撃的でした。個人的には、ブラックな方向に落とすべきではないんじゃないか……ということで、レビューをもうちょっと躊躇うべきだったんじゃないかとも今では思うのですが、読ませきる軽妙さをギャップ力に変えたという部分があの短編の本質でしょう。オチのせいであんまり後味は良くないんですけどね。
河上さんの短編、いわゆる接遇マニュアルですが、これに関しては私の経験が大いに作用してます。いや、経験のある方もいらっしゃるかとは思うのですが、接遇を「教えるプロ」って生であうとハンパないんですよ。書き始めると長くなりそうなので辞めますが、とにかく自分の人生経験・営業経験にストンとおちてくる他愛もない金言をぽこぽこくれるんですね。接遇はマニュアルではなく習慣ですから、日々の振り返り用にも絶対にとっておきたい。メンタルとか追加されたら熟読する構えですよ。助けて! 私接遇=ブラック洗脳な会社なの! ちなみにこの短編、他のレビューだとマニュアルマニュアル言われてますが、きっちり物語を進める要素を揃える配慮こそがもうひとつの強みです。必要な条件をきっちり満たす、つまりこっちの「小説が読みたい」要求を叶えようとする根本の構成力が違います。当たり前のことなんですが、これがないとやっぱり「小説」は読めません。
こまこさんの掌編に関しては、私はもう文体をパクる気まんまんですね。こういう優しい小説を僕は書きたいんですよ。癒されたい、そして癒したいんですよ。ブラックユーモアじゃなくて。僕の、今はそんなのばっかりですけど、そのうちガラッと変えていきますから。ただ、個人的には僕のレビューをきっかけに爆発的にPV伸びる……予定だったんですが、ちと伸びてないので首を傾げることしきりです。
お次、もう一本長編。安藤さんの全裸ですね。キャッチーな設定に引かれてフォローして、導入部で苦笑しながら読み進めて、「マジかよこの作者ありえねぇな……」っていうくらいあの設定で真面目なファンタジーやろうとしていることに驚愕し……と色々衝撃的でした。(ただし☆は2です。真面目な部分が中盤から色濃くなっていて、インパクトのあるコメディが遠のきがち。もうちょいコメディで各話各話で読者を引っ張って、ガチ目なファンタジーは読者の感情移入後に始めればいいんじゃないかと思います。面白さのベクトルが多分ずれ始めてるのではないか、と感じます)
ブルセラは私もふざけすぎた。ごめんなさい。
お次は知識関係二本ですね。服飾と銃器。
youQさんのカクえもんに関してはもう助かりました。ああいう、自分の知識のひけらかしではなく、ちゃんと対象を絞って分類すれば、必ず反応がある見本みたいなものです。言うことはないです。だって今や「その他」のランカー様ですからね! いいですか! 最初にレビュー書いたの私なんですからね……! ぐぬぬ……。
玄海さんの銃器は、私がWoT、ガルパンレベルのミリオタという辺りでぐっと来ました。どちらかというと上記に述べた「知識のひけらかし」ではあるんですが、一般人では気付けない、欲しい部分のリアリティや、独自の切り口がしっかり明示されているとストンと入って来易い。リアリティを求めすぎると自縄自縛になっちゃいますが、ほんの少しのエッセンスとしては知っておくべき知識だと感じるわけです。――例えば、登場人物がスナイパーだとして、それをどう表現するか。玄海さんのおかげで僕はかなり魅力的に導入部を書けるでしょう。薬きょうを磨くわけです。パクり? いえいえ、参考文献です。ね!
最後は同じ、南さんのバカテス二次創作ですね。
これに関してはですね、僕が求めていた文章のテンポだったんですよ。むしろ僕がやりたかった。こういうのをほんとは作りたかった。見てください、僕の小説はどんどん地の文が長くなり、読み手にかなり負担をかけてしまっている。そのくせ、バカテスの、まるで漫画のようなハイテンポが表現できていない。悪文です。
僕は実は、二次創作にオリキャラが出てくるのはそもそものめりこめないタチなんですが、これに関してはキャラが別でも雰囲気が同じ。だから読みきっちゃったわけです。畜生、と思いましたね。これが才能の違いかと。
だって書けないんだもん! どうやったらあんだけがっつりギャグでいけるんだ! いずれチャレンジするけどさ! でも出来ないんだよ……!
きっと僕の小説をフォローしてくれた人はバカテスファンでしょうから、是非あちらの小説も見に行ってください。ちゃんと楽しめることは保証します。
あ、でも。
ここまで読んでくれる人がまずいないかな……? ごめんよ南さん!
ということで、「主戦場は近況ノート」といわんばかりの社会人でした。
今後ともよろしくお願いします。