自主企画を見てると、カクヨムコンテストがらみのものがどかどか出て来てますね。
自分の書いた作品や自分自身を認知してもらう目的で行われているものなので、参加者にとっては使わない手はないってところでしょうか。
通常の自主企画が圧迫され気味なので困るんですが……まあ今月いっぱいなので。
今回のように明確な目的がある場合なら参加も迷いなしというところなんでしょうが、普段はどこに行ったらいいかみんな困ることも多いんじゃないでしょうか。
私も結構困っていますが、基本的に自主企画は「お守り」という考え方なんですよね。置いておいて、読みに来ればめっけものという。
だから「放置可能」というのが大前提になります。ものすごく単純に言えば、いわゆる「本棚」系が一番合っているってわけですよ。
明記されていない場合でも特定主題で集めてるような企画も、ほぼ「本棚」に等しいという考えからよく参加します。
逆に言うといわゆる「読み合い」系の企画は全て弾くことになりますね。
自分が大変なのもありますが、何よりこちらから真っ先に出すのがあのでかぶつなので……相手の負担を考えると参加出来たもんじゃありません。過労で相手をぶっ倒れさせてどうすんですか。
ただ「本棚」系の企画なら何でもいいってわけではなく、やっぱり選ばないといけません。1作品に3つまでですから余計に。
基準としてはまず「開催期間及び終了までの残り時間が長いこと」があります。「終わった、はい次!」を繰り返してると管理大変なんですよ。だからもう短い場合はご縁がなかったってことで……。
次に「主題が分かりやすくはっきりしていること」ですかね。「本棚」系の中にはジャンルも主題もなしで「何でも入れていい」という企画もあるんですが、これだと参加してもどれだけ認知されるやらと思ってしまうんですね。駆け込み寺として使うにはいいんですが。
さらに「参加条件がいたずらに多く厳しくないこと」もあります。ほんとに一部なんですが、異様に条件が多かったり厳しかったりする企画ってあるんです。気楽に参加出来ないだけでなく、場合によっては自分の作品がはねられないか迷ったりしてやりづらいのですよ。
まああと「企画主と関わっても問題がなさそうなこと」なんてのもあります。ごく稀ですが、性格や思想的にお近づきになるのを遠慮したいような企画主がいましてね。普段からそういう人とはごくわずかな接点すら作らないようにして自衛しているので、その延長線上からの判断です。
もっともそうやって選んでも、参加しようにも出来ないことも多いですよ。そういう時はもう「うわあ……」としか。
まず「SF」というジャンルを掲げて入れる企画が少ないこと。これ前々からの傾向ですが、自主企画で扱われるジャンルは異様にファンタジーに偏っていますからね。ただジャンルの関係ない、もしくは規制の緩い企画なら何の問題もないので、まあこれはまだ救いがありますが。
次に「転移転生もの」を弾く企画が多いこと。『天ノ川連邦見聞録』は「異世界転移もの」なので、見事に引っかかるんですよね。中身は想定されるものとは全然違うと言い切れるので、ガワで弾かれてると思うと何とも切ない気分に……。
あとは「レイティングあり」を弾く企画も数が少ないがあるということ。一部の人は「性描写」=「エロ」、「残酷描写」「暴力描写」=「グロ」と単純に思い込んでいるらしいんですね。『天ノ川連邦見聞録』は全然違う意味でレイティングかけてるんで、非常に不条理な感は否めません。
余談ですが「残酷描写あり」「暴力描写あり」の2つって、そこまで神経質になってつけさせるものなのかずっと疑問に思ってます。今の基準だと、小学生も読んでるような少年漫画ですらレイティングつきになってしまうんですけどねえ。規約は規約ですから仕方ないですけど、何だかなあと。
まあぐちゃぐちゃ言って来ましたが、自主企画一つ探すのにも日々苦労させられてるのが実情です。
「会員自身が作品や作者を集める場を作る」という発想自体はいいと思うんですが、これしか不特定多数への認知手段がないというのも……。
でもそういうのもないところあるんですから、あんまりぜいたくは言えませんかね。