前回の「正しく伝わる日本語」の続きです。
私は、ネイチャー番組をよく見ます。
『ナショジオ』や『アニマルプラネット』です。
凝視するのではなく、ただ流しておくのですが、
あるとき、こんなナレーションが聞こえました。
「~する、巨大な野生動物たちの楽園です」
※前のほうは聞こえませんでした。
ふと画面を見ると、象が水浴びをしています。
それで私は、この番組の内容が
「巨大な野生動物たち」の「楽園」について、
つまりは象やキリンが棲むサバンナの様子を
紹介するものだと認識しました。
ところが番組が始まると、サルやシカなどの
「巨大ではない野生動物たち」が次々と登場します。
ここで私は、ハタと気づくわけです。
「巨大な野生動物たちの楽園」というのは
「巨大な野生動物たち」の「楽園」ではなく
「巨大」な「野生動物たちの楽園」だったのです。
こら。ナレーション、ちゃんとせえ(笑)
※
さて、何がいいたいか。
こういう「誤解を招きがちな表現」は
小説にもしょっちゅう登場してきます。
私も気をつけないとねっ♪