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緑禍のあとがき的なもの

 日系移民というとあまりにも馴染みがないとは思うのですが、ブラジルに行くとびっくりするほど多いことに驚くことになります。と言っても、日本からブラジルに渡って来た人たちの子供世代でおじいちゃん、おばあちゃん。元気に働いているのは子供や孫、玄孫世代になるのですが、とにかく真面目な日本人ですので、努力に努力を重ねた末に学校にも行かせているので、お医者様や弁護士などが非常に多かったりするわけです。

 作中もブラジル小話的なものが多いのですが、本当に、ブラジル人のブラジル人による普通分娩はビリリと大事なところが破けます。それがあってかどうかは分からないですが、帝王切開を選ぶ人がほとんど。

 バンジードはやっぱり多いです。昔から多いんですけど、今でも多いです。私の住んでいたマンションの二軒隣が建設中断で廃屋と化し、毎日売人が薬を売りに来てましたね。売人って白目が赤いんですよ。

 物語に出てくる松蔵さんは日露戦争に行っているのですが、ブラジル移民と日露戦争はかなり密接な関わりがあるのです。日露戦争後の不景気によって移民としてブラジルに日本人を送り込もう〜という話が出て来たのはもちろんのこと、珈琲農場では日露戦争の時に歌われていた軍歌をみんなで揃って歌っていたんですね。今でもデイサービスでは軍歌を歌っているほどで、
「戦争に行ったわけじゃないんだけど、昔、お父さんお母さんが一緒に歌っていたのよ」ということで・・

 後に太平洋戦争なんかが起こるわけで、戦争に行っていないということに物凄い劣等感を抱えるようになったりするわけですが、そこからの『勝ち組負け組論争』が勃発するわけなんですけども・・それはまだまだ物語的には先のお話になるかと思います。

 オーロプレットでは金が採掘されて、その採掘された金は金積港であるパラチに運ばれたわけですが、やっぱり金を採掘するだけに・・と、日本人が大好きな埋蔵金に絡めて作ったお話となりますが、最後までお読み頂いた方には感謝を。

 海外へ移住する話って、まるで異世界に無理やり転移したみたいな感じだな〜と思うのですが、そこで四苦八苦しながら暮らしていく人々の面白さみたいなものを感じて頂けたら嬉しいです!!

 続きが読みたいな〜という奇特な方がおりましたら、気長にお待ち頂けたら幸いです!!


もちづき 裕

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