沙憂シギ

前日譚から後日談まで。あるいは頁の空白に。 『願ったり叶ったりはお互い様で。それではまた、最後の一頁までお付き合い願いましょう、お客様方。 　――ご安心ください。今度の舞台も…

『もう、幕は引いたというのに。困ったお客様だ。それでも席を離れない？　……演目の無い舞台を眺め続けられるのも心苦しい。ですからどうか、お立ちになって。……少しだけ裏側へご案内いた…

１９世紀後半。フランス・パリではカタコンベ（地下墓所）から死者の魂が溢れかえっていた。密かにオペラ女優を目指す冴えない少女アリシアは、ふしぎな出逢いをはたす。 それは人間に似すぎ…

昔からちょくちょく書いていた短編がいつの間にやら結構たまったのでここにまとめて載せておきます。 筆休めに増えることもあるやも。

“手に入れたお宝を積み上げれば、あの月まで届くだろう” そんな、話に事欠かないひとりの『海賊』と、彼が愛した『人魚』のお話。