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『執事』7話目、投下完了しました

 書きながら投下、投下してから続きを書くという自転車操業で投下を続けてまいりました「珈琲7杯目」、ようやく全エピソードが完成し、先ほど最後のエピソードを公開しました。
 これまでと異なり、1エピソードあたりの文字数を1000~2000字程度に抑えたため、全部で14エピソードとなってしまいました。ただし、最後の「(14)クラウ、失神」は、構想段階では全く書く予定は無く、例の「(9)クラウのお礼」ラストのクラウの行動によって追加を余儀なくされたエピソードです。どうにも困った子ですね。
 ともあれ、これでクラウの選抜試験のお話は終了します。次はおそらく犯罪防止・解決系の話になりますので、ちょっと時間がかかると思います。何とか年内に最初のエピソードを投下したいものですが。


 最後に、本日投下した「(14)クラウ、失神」のボツシーンをこちらに。お馬さんが好き過ぎる方でないと理解できないネタですが、逆に馬が好きな方からは「あの名文句を汚すな!」とお叱りをいただきそうなので、本編からはカットしました。

<以下、お馬さんが好きな方向けバージョン>
※リュライアが戻る前、クラウが「ご褒美」を望んだシーン※
 口づけを待つクラウ様に、わたくしは尋ねました。
「クラウ様。どのような『ご褒美』をご所望でしょうか? 競馬の予想を的中させたことへのご褒美でしたら、払戻金が……」
「いらない」クラウ様は、真剣なまなざしをわたくしに向けられました。
「ファルに、キスさせてほしい」
 それから、堰を切ったように言葉がほとばしり出ました。
「お金はいらない。リュラ叔母様との邪魔も一切しない。僕の気持ちを、確かめてもらうだけでいい!」
 しばしの沈黙。頬を紅潮させ、潤んだ目でわたくしを見つめ続けるクラウ様に、わたくしは精一杯の優しさをもってお答えいたしました。
「クラウ様」わたくしは、クラウ様の手を取り、そのお身体を引き寄せました。
「いけませんね。『枠順は大外でいい』が抜けておりますよ?」
※以下、本編に戻る※

 元になった発言をお知りになりたい方は、「マルゼンスキー ダービー」で調べてみてください。

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