本日『サムライ・ヴァイパーーF-2B/XR、ウクライナの空にてかく戦えりー』の本編第2話を公開しました。
今回ようやく満を持して登場したのがこの物語の『真の主人公』ことウクライナ空軍の元MiG-29パイロット・リュドミラ・トカーチ・フジワラです。
このリュドミラ・トカーチ・フジワラという女
1.日本人とウクライナ人のハーフ
2.ウクライナ空軍のMiG-29パイロット(キルスコア3機)
3.ウクライナ語・日本語・英語・(完璧ではないが)ロシア語を扱える
4.父親は元空自アグレッサーパイロットで父方の祖父は元特攻兵
5.金髪碧眼の美人
とかいうそれはまぁ『要素モリモリ』な主人公です。
「いくらなんでもお前それは盛りすぎやろ」と言われたら、それはそう言われてもやむ無しだとは作者本人も自覚はあるのです。
自覚は。
ですが、そもそもウクライナで今起きている現実が、東京五輪が終わった辺りくらいの頃の我々には想像すらできなかったことが現実になっているわけでして、その『想像すらできなかったこと』を以てしても、ウクライナ軍はロシア軍に苦戦しているわけです。
となると、『架空戦記』を謳う以上、作者の信条としては現状より僅かでもいいから戦況を好転させないといけません。そうなると主人公の設定も盛るに盛らないと現実に負けてしまうわけです。
実際、上記の設定のうち1〜3の要素は、ウクライナへF-16の供与が決まった後、ウクライナ空軍の実戦経験パイロットが機種転換訓練において、『機体の操縦や戦法などの教育の前に英語の語学力が訓練の障壁になっている』という話を以前耳にしていたが故の1〜3の要素なのです。4はまぁちょっとした主人公へのバフです。
…………5については完全に作者の趣味です(元々遊びがない設定なのでこの辺りくらいしか遊べなかったんです許してください)
先駆けて出てきた空自の岩崎も大概設定モリモリなんですが、このくらいに能力をちゃんと描写しておかないと、「なんでこんなに強いんだ?」が伝わらないかと思い、敢えて多少クドいと言われようが丁寧に書いた次第です。
さて、ようやく『サムライ・ヴァイパー』のパイロットふたりが揃い、いよいよ本格的にウクライナで戦う準備も後半に入ってきました。
なお、ここで作者の執筆ストックが尽きてしまいましたので、次回以降は完全に『書き上がり次第』になります。極力月2回程度は連載したいとは思っていますので、応援していただけるとありがたいです。