旅行記その②、今回はトリノとリーヴォリ。
朝、トリノのホテルを出て「ヴァレンティーノ公園」に向かう。かつてのサヴォイア王家の狩場で、広々してのんびりした雰囲気が漂っている。
レンタルの二人乗り自転車を見つけて乗ってみる。屋根があって涼しそうで、楽に公園を一周できそうだったから。
乗ってすぐに想像と違うことが判明。
「「重てえ!」」
ペダルが重い。かなり全力で漕がないと前に進まない。時間貸しで30分。返すときは元の場所に戻さなければならない。戻ってこられるかどうか分からないので遠くへは行けず、爽快に公園を一周するはずが同じ場所を行ったり来たりして終わった。
午後、近郊の小さな街、リーヴォリへ。鉄道駅はなくて辺鄙なのでタクシーで向かう。
実は今回の旅行の目的は、同行者がこの街でコンコルソの一次を受けるためだった。コンコルソとは選抜試験のことで、ある種の職業(法律系、警察官、消防士、鉄道、教員etc.)を目指す人はこれに合格することが第一歩となる。試験会場は自分では選べない。
タクシーの運転手さん曰く「4年この仕事をやってるけどリーヴォリは初めて」。
同行者はもっと利便性がよくて見所の多い町がよかったらしい。でも、それがなかったら一生訪れない場所だし、楽しいからいいんじゃない。
途中、アルプスの山々がきれいだった。
一泊だけなので特に観光はしなかったが、夜はトリノ名物の「ピッツァ・アル・テガミーノ」を食べた。伝統的なナポリピザとは違って石窯ではなく、小鍋(tegamino)で焼く。分厚くて、縁はカリカリで中はジューシー。
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①左上:ヴァレンティーノ公園。まだつぼみっぽい何かの木。よく晴れていた。
②左下:公園の近くにある店で食べたトルティーヤのような何か。皮に具が挟んである。フライドポテトつき。
③右下:同じくヴァレンティーノ公園
④右上:ピッツァ・アル・テガミーノ