こんにちは。カクヨムコン盛り上がってますね。私は参加していないので、素敵な作品を読んで楽しいコンテスト期間を過ごしています。毎日読めないのが心苦しいですが、できる限り応援に伺うつもりです。
さて、更新中の「万年警部~」に「スクアドラ・モービレ」という組織が登場します。作中では最低限の説明しかしてないので伝わらない部分もあるかと思い、コラム的にまとめてみます。
スクアドラ・モービレ(Squadra mobile)はイタリアの警察に実在する組織です。
「チーム」を意味するSquadraと「動く」を意味するmobileを組み合わせた言葉で、そのまま訳すと「機動隊」ですが、テロや暴動に対処する機動隊は別に存在するし(レパルト・モービレという)捜査に特化した組織なので「機動捜査部」という訳語をあててみました。
国家警察の公式サイトでは次のように紹介されています。
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スクアドラ・モービレは国家警察の捜査部署であり、中央犯罪対策部(DAC)の捜査局(SCO)に属する。すべての中央警察署に置かれ、司法機関の委託または独自の判断で捜査活動を行う。
捜査員は制服ではなく私服を着用する。また、捜査車両も警察の色(水色)ではなく、よくある色を使用する配慮がなされている。これらの車両は俗にauto civetta(梟カー)と呼ばれる。
機動捜査部は内部でセクションに分かれており、その数は警察署の規模や必要性に応じて増える。
SCOによって管理され、重要な作戦には人員や装備、機器が提供される。
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要するに凶悪犯罪に対処する特別捜査班で、大きな町の中央警察署に置かれています。
「梟カー」は覆面パトカーのことですが、由来はフクロウがひっそりと闇に紛れて獲物を捕らえる習性があり、覆面パトカーはそれと似ているからだとか。
フィレンツェのスクアドラ・モービレは以下8つのセクションに分かれています。
①総務課
②組織犯罪課
③風紀・外国人犯罪課
④対人・未成年者犯罪課★
⑤広範犯罪課
⑥財産犯罪課
⑦麻薬対策課
⑧汚職対策課
作中では5,6人しか登場しませんが全体で50~100人程度いるのではと思います。
ジャンニが所属するのは★の対人・未成年者犯罪課。
殺人、傷害、性犯罪、名誉毀損、誘拐、未成年者に対する犯罪などが専門です。(名前が長いので、作中では単純に「殺人課」としています)
死体が見つかって殺人と分かったら、スクアドラ・モービレが出てきて捜査から被疑者の逮捕まで行います。
刑事ドラマを見ていると、主人公(刑事)がスクアドラ・モービレに捜査の指揮権を奪われる展開が結構あり、アメリカのドラマとかでよくある市警とFBIの確執みたいでちょっと笑えます。
主に重大事件を担当するので街で見かける機会はほとんどないのですが、ニュースでは割と身近な存在。強制捜査や容疑者の連行、記者の質問に応じる場面がよく流れます。
少しでも身近に感じていただきたいと思い、そんなシーンを絵にしてみました。フィクションです。フィクションです。(2回言いました)
今回画像が重くて、出力したら8MBでした。1.4MBまで圧縮しましたが、それでもいつもより大きいです。表示が遅かったらごめんなさい。
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今年最後の近況ノートになると思いますのでご挨拶を。
本年も1年間ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。
「万年警部と殺しの流儀」
https://kakuyomu.jp/works/16816927862665415953🎨過去絵
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