今まで書いてきた話には、悪役があまりいません。
いることはいますが、描写にいつも苦慮しています。
悪意を持って人を傷つける存在というのが個人的に苦手すぎるあまり、作中に出すのも一苦労しています。出せたとしても、なんかこのキャラ(悪役)芝居がかってるな……と、思います。
悪意や敵意を描けなければ、作品の幅も狭まってしまうし、リアリティも減ってしまうと、ずっとずっと悩んでいました。
そうして『悪意』『敵意』『◯意』をテーマに書いたのが、このお話です。
スノー・ドロップ - カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/16818093075920417758だいぶだいぶ頑張ったのですが、やっぱり直接的に手を下すようなお話は書けなくて、こういう形になりました。
藤子・F・不二雄先生の『コロリころげた木の根っこ』という作品をイメージして作りましたが、あの域にはまだ全く至れていないです。頑張ります。
書ききれなかった部分のお話を書いておくと、『スノー・ドロップ』の作中の妻は、夫を長年憎んでいましたが、直接手を下すような事はどうしてもできませんでした。
しかし大分長い間夫に◯意自体は抱いていて、夫が早く◯んでくれればいいのにとずっとずっと思っていたようです。
夫が◯んでからは楽しくいきいきと生活しているようです。
……。自分で書いといてなんですけど、こわ……。
やっぱり人間が一番怖い気がします。