今日で、『140字のSudden Fiction Project』の公開はいったん終了。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891645140 これまで書き溜めてきた作品をほぼ全て公開しました。実は12番目のお題「骨」を勘違いして2つ書いちゃっているので、これをいつか「おまけ」みたいにして載せたいのだけれど、どうしようかな。
「小説の概要」にも書いた通り、140字のSudden Fiction Projectは、東日本大震災の直後に始まりました。当初は避難所で怖い思い、寒い思い、心細い思いをしている子どもたちに向けたものとして書きました。
だからできるだけ楽しい話、笑える話、愉快な話を集めています。どんな場所でもできる楽しみとして、クイズ・なぞなぞや、ごっこ遊びを提案したり、ことばそのもので遊ぶ面白さを詰め込んでいます。
2011年の3月、4月ごろには賛同した書き手が何人も加わり、たくさんの作品がTwitterに公開されました。いまでも「#140SFP」で検索して時間を遡れば当時のみなさんの作品が出てくるはずです。
当初は「東日本大震災の避難所の子どもたち」を念頭に書いていましたが、すぐに同じような思いをしているのは「放射性降下物が飛んでいるから」と外に出られず、家にいてもテレビからは津波の映像と原発事故の映像と公共広告機構(AC)の「エーシー!」という素材の繰り返ししか見られず、大人は目がつり上がっていてろくに相手にしてもらえない子どもたちにも届けばいいと思うようになりました。
後には、災害がなくても、やはり生活に追われていたり、仕事が忙し過ぎたり、そもそも家や子どもに関心が薄い親だったりして、大人との交流時間がとても少ない子どもたちにも届けばいいと思うようになりました。
どの作品も140字以内、というか140時未満。タイトルやハッシュタグも含まれているので長くても130字程度の作品ばかりです。ゆっくり読んだって1分もかからない。1日1話、たった1分だけでも大人と子どもがその時間だけは「おはなし」を読み上げたり聞いたりできれば、それだけでいい。そんなことを思って書くようになりました。
短い短いお話がきっかけになって、ちょっとおしゃべりが弾めばなおいい。クイズを友達に出してみてもいい。ごっこ遊びを試しにやってくれたら万々歳。そもそも「こういうおはなしをつくるの、楽しそうだな」と自分でも書き始めてくれたらもう最高。
とまあ、そんな感じのシリーズです。ぼくもライフワーク的にどんどん追加していきますが、ぼく以外も書き手がたくさんいて、Twitter上にいつも誰かの作品が流れているようになったら素敵だなと思っています。書き手はいつでも募集しています。面白そうだな、と思ったらハッシュタグ「#140SFP」をつけて書いてみてください。
お知り合いにお題をもらって書いてプレゼントするのが理想形ですが、いますぐ書きたいって方は、リンク先の作品のタイトル部分が「お題」なので自由にご利用ください。