さて、そういうわけで第3集完走の余韻に浸る間もなく、第4集「祈り編」のスタートです。今日アップした2作品は、厳密に言うと299番目と300番目のお題で書いたもので、「第3期」の最後の2つになります。途中で1つのお題で3編書いたの(173番目のお題「刹那」)が原因で、番号にズレが生じているんですね。
今朝アップした「第2話 いったんアレする」の初出が2011年1月29日。その時点で10余りのお題が残っていたのでペースを落としつつ順番に書き進めていたところで3月11日を迎えることになります。目の前の現実があまりにも理解を超えていて、とてもじゃないけれど創作をできる精神状態ではありませんでした。
それでもいただいたお題を放置するわけにいかず、残るお題だけでも書き上げようと4月12日に執筆を再開します。そして最後のお題(311番目のお題でした)で『ぼくが今ここにいる意味』を書いたことで、書き続ける意味を見出しました。「祈り編」と大仰なタイトルをつけた理由はそこにあります。偶然ですが、この作品を書いたのはぼくの誕生日でした。
ちなみに366編までは同じ2011年7月1日に開始した「1日1編、誕生石みたいに誕生物語を用意する」というプロジェクトによって書き直しながらPuboo(パブー)という電子書籍作成サービスでアップしました。けれど367〜400編はmixiで初出のままになっていて、知り合いがmixiをあまり使わなくなったこともあって、ほとんど知られる機会もなく眠り続けていました。
今回の第4集ではこれらの作品群が事実上、初めて多くの人の目に触れるチャンスになります。ぼくにとってはこれも大きな意味があります。お付き合いいただければ嬉しいです。