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瀬名姫の言ったこと。

こんにちは。
初めましての人は、初めまして。
城之内です。

イリプレイサブルの4話目を更新しました。

さて、今日のタイトル。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、現在放送中の大河ドラマ「どうする家康」の登場人物である、瀬名姫の名前を入れています。

昨晩放送された25回で、瀬名姫は自ら命を絶ちました。
簡単に言ってしまえば、瀬名と信康の計画が武田勝頼の手によって暴かれて、それが織田信長の耳に入ったために、落とし前を付けなくてはならなくなった……という流れなのですが、当然家康は妻である瀬名も息子である信康もどうにか助けたくて、何とか身代わりを用いて逃がそうと計画します。

でも、結局信康も自ら死を選び、妻である瀬名も自死の道を選びます。

瀬名に関しては家康が駆けつけ、直々に生きてほしいと説得するのですが、瀬名はこれをよしとしません。
「私は死ななければなりません」と家康を逆に諭します。

「あなたが守るべきは、国でございましょう。かつて父と母に言われました。いつかわたくしの大切なものを守るために、命をかけるときが来ると。今がそのときなのです。きっと、父と母もようやったと褒めてくれるでしょう。すべてを背負わせてくださいませ」と……瀬名。

結局、瀬名はすべてを背負って自らの首に刃を突き立て、この世を去ります。
家康の悲痛な叫びがつらい引きになりました。

自分もリアルタイムで視聴していましたが、瀬名の言った「いつかわたくしの大切なものを守るために、命をかけるときが来る」というセリフがすごく心に落っこちてきました。
瀬名姫自体には、ずば抜けた武力があるわけでもないし、飛びぬけた策力があるわけでもない。だけど彼女には「誰かを守りたい」という強い思いがあった。それはある意味前線で戦い続ける男たちとは違い、手の届く範囲に存在する、か弱き命をずっと支えてきた彼女ならではの強さ。そして家康達一同の背中をずっと見てきた女の強さでもあったかなと思います。

イリプレイサブルにおいていえば、青波は瀬名に近い感性を持っているかもしれません。
自らには飛びぬけた才能もなければ特技もない。だけど、手の届く範囲にいる光輝と澄花にだけは何としても幸せになってもらいたいと願っている。光輝と自らを比べて、光輝はすごいな羨ましいなと思うことも多々あるけれど、だからこそ……それでも決して驕らず青波にも澄花にも優しい光輝にはずっと先の未来を生きて幸せになってほしいと思う。

城之内は思うのですが、本当に強い人は、自分よりも相手の事を優先して考えるのかもしれません。
自己犠牲の全てが良いことだとは言い切れないけれど、そこにはきっとそれぞれの思いや決意があっての事で、いろんな物語があるのだと思います。


いつか、自分の命よりも大切だと思える何かに、城之内も出会いたいなぁと思いつつ、筆をおきます。


それではまた。

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