かってにお礼参りレビュー編、その③! ひとまず最終回です。
今回もご紹介するのはお二人!
……なんですが、ちょっと長めになるかも。
その理由は読んで頂けたらわかるはず! ということで参りまーす!
■おひとり目
おなまえ:島流しにされた男爵イモ(
https://kakuyomu.jp/users/Nagashi-Potato )
紹介作:内なる獣が俺を殺す(
https://kakuyomu.jp/works/16817139557379838966 )
メモ:
筆力、人格ともにカクヨム指折り(伊草評)の方です。
個人的イメージは巌(いわお)。山岳サイズのどっしりした男爵イモを想像してください。
代表作(後述)をめくれば、そんなふうに伊草が思うのも無理なし、と恐らく納得して頂けるんじゃないかと思います。
ハヤカワ的。書店に並んでいても遜色ないお話をめくる、そういう体験が味わえる。
伊草は「自分にはSFは書けない」とつねづね思っているんですが、それはこういう作品をSFというくくりで読んだ経験が根深いからです。
これを書くにはあとどれだけの技術や経験、蓄積、深み……それらが身について久しいことによる「堂に入り」が必要なのか、伊草にはまだわからない。
そういう別格の一本が書けつつ、それでいて人柄もすごい。
これに関しては伊草が言葉を尽くすより、以下のリンク先をちら見していただく方が早いように思います。
感想・批評企画まとめ
https://kakuyomu.jp/works/16817330668981316726かけていることが明らかな労力と時間。
本数と期間から「その作業を継続して行っている」わかる足取り。
嘘やお世辞、美辞麗句の使用を明らかに避けているリアクション方針。
加えて分析にも実力のほどが光っていて、所見を頂いたらどこかしら参考になるというこの打率。
一種生々しい人間観が作品内に示されている一方で、これほど偶然出会った作品に誠実に対応できるものなのかと畏敬の念を抱かされます。
人柄が持つ懐の深さについて、先だってのレビューお礼ノートでは月子さんとえいさんをツートップと書いたのですが、そのお二人とは違う意味で……あえて言葉をあてるなら「望ましくあろうと努力を絶やさない個人」「求道者」的な意味で、すごい方だと感じています。
伊草個人は企画を通して面識ができ、さいわいにして今でもご縁が続いているのですが、他の先輩方とのそれと並んで、自分にはもったいない繋がりと思っている次第。
そんなイモさんの代表作は、スラム街の臭気、期待のしようがない未来、やるせない人間らしさ、そういったものが全編において漂うSF。
テクノロジーの発達は少なくとも一部以上の人を大して幸せにはせず、形だけが変わった不安と恐怖と逆上、そして暴力の日々を繰り返させている。
そういう世界の中で、失われた記憶に一筋の希望を見出し疾駆する男の物語が描かれています。
ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を彷彿とさせるラストも、つらさがありつつしかし味わい深い。
ぜひどうぞ。
■おふたり目
おなまえ:@RAVU(
https://kakuyomu.jp/users/RAVU )
紹介作:none
メモ:
お名前の前についている「@」の記号からわかるとおり……RAVUさんは読み専の方です。
伊草には、一方的にお名前を存じ上げている読み専の方が何名かいらっしゃいます。
さいわいにしてその中には、のちに交流を持てるようになった@hikagenekoさんのような方もいらっしゃるのですが、ほとんどの方は遠巻きにあがめているばかり。
そんな読み専さま方の中で、RAVUさんはねこさんと同じ、ご縁あって交流をさせて頂いている希有な存在です。
出会いは実は結構むかしで、伊草が同人創作をやっていた頃から読者をしてくださっていた。
それを伊草がやめてしまった後、たまたまカクヨムコンの時期にアカウントが再活性化しているのを見て……あるいは旧版の「ホロウライト」を読んで、「これはあの人だ!」と再認識して下さったそう。
以来ずっと読者として付いて下さっていて、ひょんなことから交流が始まった後も、折に触れてお話する機会を持って下さったりしました。
そのたびにいただく感想や、対面であることを通して濃く伺えた「作品を楽しんでいる!」という熱量は、書き続けるためのかえがたい追い風の一つとして伊草の背中を押してくれ……その助力のおかげもあり、伊草は現在のバージョンの「ホロウライト」を書き上げることができたのでした。
ついにはレビューまで寄せて下さったそのご厚誼に、この場をかりてお礼と感謝を申し上げられたらと思い、おなまえ挙げさせていただいた次第です。
RAVUさん、本当にありがとうございました!
■さいごに
今回はレビュー編ということで、レビューを寄せて下さった方宛てに感謝を述べさせて頂いたのですが、
最新版のホロウライトを書き上げるまでには、本当にたくさんの方からのご厚意や「面白かったぜ! いいと思うぜ!」の声による助けがございました。
古くは旧版から、今に至るまで。
見守って下さった方、読んで下さった方、応援押して下さった方、☆まで下さった方……。
作品、または伊草に声をかけてくださり、本当にありがとうございました。
……といいつつ、お礼参りシリーズはまた別の形で続けてまいります!
出没した時にはいい具合にあしらってやってくださいませ――!