• エッセイ・ノンフィクション

フラグと伏線の違い

 こんばんは。先程の返事を受けて思った事があって続けて書いてます。別にその方の作品がどうとかではなく、一人称が嫌いと言うわけでもなく、認めないというわけでもなく、全く違う事を思いついたので。
 ただ単に一人称で書かれている作品が多く必然的に問題が多くて目につくから愚痴ってるわけで、嫌いではありません。少数でも作家を目指していたり、投稿している方にためになるとお声もいただき、参考になればいいかなと思ったわけで。
 一人称はむしろなりきれるので好みではあります。私は評論家でもないし皆さんと同じように作品を読み、独自で調べたにわか知識ではあるので間違った見識、見解もあるでしょう。けど読むのは私のような一般人です。ただの読者好きが何を感じ、どう思い読んでるか参考してもらえるとありがたい。
 なんや今更感が凄いな……というのも少数でもただの愚痴から始めたこのノート……少なからずの影響を与えているかもと思うとなんとなく申し訳ないかもと思ってたり……。それでもあえて書く。

 前置きはこのへんで、新しいテーマです。
 ・フラグ……予想し得る、ありがちな事象
 ・伏線……予想不可またはし難い、驚くような事象
とあります。書いたように意味が全く違います。元は同じ意味合いの言葉なんですけどね。フラグとはネットで生れたゲーム用語なので。しかし今では定着し意味が変わりました。

 この2つは小説に限らず物語を構成させていくうえで、作家は如何にこの2つを物語に取り入れ読者を如何に興味をもたせるか。そして読者はそれを見つけ楽しむための大事な要素です。これがない作品は例外を除き読まれるか読まれないか左右される。なので作者の心情としては必ず盛り込みたい。
 しかし昨今の作者はこの2つを混同させてないだろうか? と思えてならない。意味が違うように使う所が全く違う。それを昨今の作者は同じように扱っていないか? と思うわけです。

 なぜそう思うのか? 何度も言ってきた一人称や三人称一元での『知る由もない』です。
 知る由もないは神視点です。これは伏線と思うだろうがこれは物語の当事者にとっては伏線ではあるが読者にとってはフラグとなる。
 伏線とは仄めかしたり、わかりにくくして物語が進んだ時にあの時のあれがそんな意味をもっていたのだと驚かすための物なのです。
 広く見るとフラグと伏線は同じなのですが分かりやすい展開をフラグと言い始めたネット民がはじまりで今では違う言葉となっている。したがってフラグとはすぐに回収されるもの、伏線とはいつか回収されたりされなかったり答えが明確にしなくてもいいものとなってます。

 ここで『知る由もない』を伏線として安易に使ってしまうとフラグになり下がり物語が破綻とはいいすぎかもだが、なんとも味気のない作品になってしまいます。
 フラグと伏線は読者が好きな事です。それは何が起こるのか? と考えたりこの後何が起こるか予想できニマニマしたりと楽しめるので作家は盛り込みたいわけです。

 では伏線とフラグの違いを例にしてみます。

 ある三人の男女。男A一人、女BC幼馴染二人の主人公一人称の物語。設定としてBは天然。Cはクール。AはCが好きであるが三人とも幼馴染で大事にしている。物語としてはBのほうがAと絡む事が多く、見ようによっては好意をもってるとします。誰が読んでても周りの登場人物もBと両思いに見える。Cは何かとBの事をどう思うか聞いたり好みを聞いたりと、どこかBもAも周りと同じように好きかと思い込んだ行動をしたりと仮定。二人意外の友人にも付き合うと少し寂しいとこぼす。
 物語がクライマックスでBはAを呼び出します。何故か三人ともいる。実際はBが背中を押しCが告白。ハッピーエンド。ここでお互いにくっつけようとしていたがBは男友達としてしか見ておらず引っ込み思案なCのために絡んでいた事がわかる。Cは聞いてたのは好きなのが抑えられなく、けどBも大事で引いていた事実。

 とこのようなどこかでありそうな物語。ではフラグはなんなのか? 呼び出しですね。呼び出し=告白でわかりやすいし、ありがちな展開なのでフラグ。言動から全く予想できなかったCの逆転ハッピーエンドであの言動はこういう事だったとの驚き=伏線ですね。

 ここで大事なのが明確にBCともに主人公への好意が幼馴染としての好意の域が出ていない描写しかないという点です。これをしなければ伏線として意味をなさない。わかっているのはAの気持ちだけ。
 ここでもしBCのAへの好意の設定を『~視点、~side』で明確に吐露。呼び出しされた描写の最後に『知る由もない』など書いてしまうと、せっかくのラストシーンがCと結ばれるのが読者にわかってしまうのでそこに至るまでの過程が一人称主人公視点でせっかく紡ぎ、読み続けたものが台無しになる。

 例として恋愛を出したがどんな物語でも同じである。明かさずにラストシーンを迎え、Aの片思いが実は両思いで結ばれる事が一人称で書かれて主人公になりきっていた読者もまた報われた事を実感し達成感を共有する。それが物語への絶賛へと変わる。

 もし気持ちを書かれていたらせっかくの感動できるシーンが半減しませんか? 私はするのだが……。以前言われた、突然起こったらついてけないと言った作家は読者を馬鹿にしすぎである。(……いかん、書いてたら思い出して腹が立ってしまった。)

 フラグと伏線は盛り込みすぎていい。それはミステリー、推理小説が証明している。しかし失敗すると駄作になるので気をつけなければならない。けど入れなきゃならない必要なことなので難しい事だろう。そこをなんとか頑張って欲しい。私は出来ないが……。

 今回長文になったな……。例題作ったけどこんな作品だれか作ってくれんかね? 構想は提供するぞ! 文章は考えてくれ! 戯言です。気にしないで。

2件のコメント

  •  小説にフラグがあったということを初めて知りました。(笑)
     元はゲームで特定の場所を調べる、会話をするなどイベントを解放するための行動を行ったことを意味するプログラミング言語だったわけですが、映画や物語で「俺……この戦争が終わったら結婚するんだ」に代表されるこれをするとそのキャラは大体死亡するというお約束を死亡フラグと言うのが一般化されるようになってきましたよね。
     所謂お約束=フラグのイメージです。

     なので俺は伏線は意識することはあってもフラグを書く時に意識したことはないですね。
     伏線も全く張れていませんが。(笑)
     と言うか「白日」にお約束と言えるような部分はあったかなぁ……あり得ないことをぶちこみまくっているような気がして仕方がありません。
  •  伏線は先輩とってやつであったでしょ。それが今の問題が出てきたことによって伏線と回収。フラグは隣人がヒロインでお家に世話をしにいく。あと同居して即お風呂と同衾? になるのもお約束……。でこれも回収。まぁ白日はテーマが重いし他作のようなキャキャウフフのようなものにはなってないけどね。なのでフラグと言えばフラグかと。
     フラグって当たり前すぎて考えようとしなくても勝手に思いついて書いてるものと思われる。
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