先刻、「皇女、神帝になる」第10話を投稿致しました。早速ご覧になってくださった皆様、ありがとうございます。
同題の前作では描かなかったユシリアとキンジーの回想です。前話ではライゼルの回想っぽく書きましたが、第10話では神様視点だと捉えていただければいいかなと思います。
ユシリアは毅い少女だが、両親が亡くなったからといって一人で立ち上がったわけではない。彼女は独りだけれど、一人じゃない。世の不条理に傷付けられた者たちは、運命に抗う。
次話からは新章に突入します。ユシリアの慟哭と、彼女の奮起をぜひ見届けてください。
◆あらすじ◆
『この世界の不条理を、私は決して許さない』
繊細優美、不撓不屈。ユスタリア皇国最後の正統な皇位継承者。皇女ユシリア・シャオンが皇宮に帰ってきた。
10年前に謎の襲撃に遭い、命からがら隣国のリンザルド皇国に亡命したユシリアと彼女の母親は、元は大国ユスタリア皇国の皇女と皇后であったにもかかわらず、実に10年もの間、身分を隠して暮らしていた。
母が未知の病によってこの世を去り、独りになったユシリアは、叔父が催した自身の帰還を祝う宴に参加する。各国の要人も招かれた盛大な宴で、ユシリアは思わぬ再会を果たす。久し振りに光を浴び、胸が高鳴ったユシリアだったが、突如、最後の肉親だった叔父が凶刃に斃れてしまい――――。
ユシリアは父の、母の、叔父の生を奪った理由を突き止めると心に誓うのだった。
「なぜ。父は、母は、叔父は、死なねばならなかったのか」
“悪女” と呼ばれ、孤高を極める美しき皇女ユシリアの人生史、ここに開幕。
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