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新年のご挨拶

https://kakuyomu.jp/info/entry/2023/01/01/110000

 これを「滑ってる」とか「何番煎じだ?」とかそういう評価はしたくないんですよ。普通にウケた人に悪いし、俺も同じようなことをやるからね。ただまあ個人的には「うるせえ~」が強かったところではある。でも年始の挨拶って基本的にうるさいですからね。こういうベクトルのうるささがあってもいいと思います。
 そもそも、「n番煎じ」では小説が書けないってことになったら、我々は二度とオランウータンが犯人の作品を書けないことになる。いやたぶんオランウータンが犯人の作品はそんなに数ないとは思いますが……。だからそのー、俺は『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054893054382 )で「悪役令嬢もの」というものを初めて知って面白かったわけだが、これってそういうジャンルなんですよね。で、「ジャンル」として確立してしまえば、もうパクりだなんだという話にはならないわけですよ。しかしこれはシンプルに知らないから教えて欲しいんですが、異世界転生/転移ものというのは、こう、初期には「チート能力を持って転生/転移したのでハッピーライフ」というところから始まって、その亜種として「チート能力を持って転生/転移して来る人が多いことが確立された社会の中で『はずれ能力』だったので一旦落ち込むものの、実は活用法を考えると優秀であって、ハッピーライフ」が出現してきて、更にその亜種として、「転生/転移に限らず、本来有能な人間だが周囲の理解が得られず、追放された後ハッピーライフを送っているんだが今更もう遅い」みたいな変化を遂げたという理解でいいんでしょうか。それとも実際はこの3者はシンプルに並行して存在した? 

 いや何が聞きたいのかというと、「悪役令嬢もの」というのは、「聖女転生もの」のカウンターとして現れたのでありましょうか? ということなんですよね。そのー、俺自身は、最後の方の、「追放」ものが流行り始めたあたりにこういうWeb小説界に親しんでいると思ってて、で、こういう「追放」系で言うと、追放する側がなんか「勇者」とか「聖女」とか「賢者」のチートを持っていて、被追放者側はなんか「どぶ浚い」とか、そんな感じなことが多いわけですよね。でいて、それはしかし、もともと「勇者」の能力を持って転生してきて活躍してきた人たちがいっぱいいるよね、を前提として、敢えてそういう設計にしているのかなあと思っているってわけです。翻って「悪役令嬢もの」で言うと、いわゆる「聖女」キャラはめちゃくちゃ出てくる。で、「悪役令嬢にめちゃなつく」か、「聖女側も転生者で、しかも腹黒く、『ゲームの強制力』の力を使ったりしてなんやかんや邪魔してくる敵側」のどっちかになると思っているが、もともとは、腹黒くない「聖女」転生っていうのがジャンルとしてあって、それは一通りやりつくしたので、今は悪役令嬢のターン、みたいな話なんですかねえってそういう話です。

 まあ、FUNA先生の話とかが「聖女」よりですかねえ。あと『聖女さま? いいえ、通りすがりの魔物使いです~絶対無敵の聖女はモフモフと旅をする~』(https://ncode.syosetu.com/n5694fk/ カクヨムにはなかったと思います。あったらごめん)はタイトルにドンピシャで「聖女」入ってましたね。じゃああるのか。

 というように考えると、「いや当然あるが?」というものが、知らん人、ニュービーにとっては、「な、なんて新鮮なんだ……!!」ってなることがある。とすれば、オジサンの中ではもう「何番煎じだよそのギャグ」となっているものであっても、それを初めてみた若者にとっては面白すぎて笑い転げる、カクヨムお知らせライターさんのユーモアマジですげすぎる~~!! ってなる可能性は常に存在するので、だから手段としては全然間違ってないというか、むしろ望ましい書き出しであったということですね。オッケー。納得した。

 納得したので指示通り近況ノートを書こうと思うのですが、結構長くなってしまったので今日はこのあたりにしておこうと思います。本年もよろしくお願い申し上げます。

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