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最高の二番目

 正確に言うと最強の3番バッター(だったと思う、5番ではなかったはず、5番だったかなあ、今手元にないのでわかりません)なのですが、属性としては「二番目」で、こいつはすげーーーーーいいんで皆さんH2を全巻買って読みましょうね。カクヨムも3年になるそうですが、一生H2の話しているな俺は。

 なんなのかというと、わりと最後の方ですね。橘英雄(橘英雄を知らない人間は地球上にはいないと思っています)が雨宮ひかり(雨宮ひかりを知らない人間も地球上にはいないと思っています)となんかいちゃこいているところに、今まで名前も顔も(顔は出てきたと思うけど、劣化広田みたいな顔、広田を知らない人間はまあ国外にはいるかもしれないですね)あんま出てこなかったような3番バッターの男が急に出てきて言うわけですよ。

 自分は中学まで自分のことを野球の天才だと思っていたと。ずーっと4番だった。ところが高校に入って橘英雄に打ちのめされるわけですよ。そんで、なんとかあの栄光の4番を取り戻そうと思ってめちゃめちゃに努力する。にも拘わらず、橘英雄はそれ以上に天才だし、それ以上に努力もするので、結局4番の地位を取り戻すことができなかった。

 でも。でも、「努力をし続けたことによって、日本一の3番バッターになれた」と言うわけですね。

 で、こいつ、このシーンにしか出てこないっていうか、ここまで急速にキャラを立てたらさあ、最終決戦のときにちょっと絡むとかね。英雄のために俺が比呂の体力を削る! 的な。あるいは不慮の事故にあって爆死するとか、どっちかでしょ。どっちもないからね。「2番には2番の――3番には3番の球威だな」って言われて終わりだからね。それも含めて、あいつが俺の中の「最高の二番目」だったなあ、ということをいまさら思い出したんですけど、まあ締め切りは過ぎてるのでそのままにしておきますけど……。

 皆さんの最高の2番目はなんですか? 教えてくださいね。 ゆう子

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