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話が噛み合わなかったあとに噛み合うとウオオオってなる

 美味しんぼがわりと好きで、飯屋で美味しんぼで出た料理が出ると美味しんぼの話をしてしまう癖があります。

 で、まあしたんですけども。あまり漫画に詳しくない方だったようで、こう言われたんですね。

「えーとあれですか、顔が四角い人が出てくる……」
 アハハって思ったんですよ。たしかに後期美味しんぼって顔が四角いんですよね。山岡はともかく、栗田さんとかもうちょっとシュっとさせてもいんじゃあないのかって思うんですけども、で現に飛沢くんの彼女とかわりにシュっとしてたと思うんで、あれはたぶん表現技法で、母性とか父性とか、とにかくこう、上に立つものの威厳みたいなのを顔の四角さで表現してるんじゃあないかなって、言語化せず思ってたのもあって、そんでちょっとオー発見みたいになって。

 確かに四角いですね、でも昔はもっと細かったんですよ、主人公山岡って言うんですけど、山岡なんて尖ったナイフみたいでね、性格が顔に出ていた、でそれがだから表現技法の一種だったんですね、気づき、みたいなことを早口で言って(オタク)、へーそうなんですかーなんて言われて。海原雄山はでも昔からわりと四角くて、でも最初はマジのヤバいやつで、まあ後期もヤバいはヤバいんですけど、フランス料理屋で醤油とわさび出して食ったりしだすんですよぉなんて喋って一人で笑ってたら、「へえ、あんなに優しそうなのに」ってこう来る。
 だからマジで後期美味しんぼしか知らないんだって思って、いやどっちかというと厳しいキャラで、山岡と和解したのもかなり後の方で、ウワッハッハーとか高笑いするタイプなんですよねってなぜか必死で海原雄山の人物像を説明してですよ。あーでもウワッハッハーって笑いそうな感じですよねー、なんて言われて、やっと伝わったか、しかし美味しんぼも変わっちまったな、顔が四角くて、海原雄山は優しそうかー、なんて思ってね。まあこの話はここでひと段落して別の話とかして、帰り際。

「美味しんぼ、ちゃんと読んだことないんで読んでみます」みたいなことを言うので、あーすげー総集編とか出まくってるんで、入手チャンスはあると思いますよ、俺は初期の話が好きなんですけどね、コズミック、みたいな話をして(コズミック部分は説明が長くなるので今回は割愛します)、えっそうなんですか、あんま見たことないですって言われて、そうなんだーとか思いつつね。コンビニのなんかマイファーストワイドみたいなやつで結構見かけるんですが、アレは俺が単に美味しんぼが好きだからよく見かける感じになってるだけかもしんないなぁって思って、ふーんって感じだったんですけど、さてここで問題です。この会話、実は噛み合ってないんですね。どこが噛み合ってないでしょう。シンキングタイムは7行!(時間と空間を混同する)







「アレですよね? なんかアゴが大きい」
「それはクッキングパパだ!!!!」

 いやー。料理漫画で、顔四角くて、優しそうで、わっはっはって笑いそうなお父さん、あんま総集編は売ってない。そうだわ。それクッキングパパで、今まで話してたのは荒岩一味の話だった。めちゃめちゃ衝撃的で、これが座禅組んでる時だったら豁然大悟してたんじゃあないかってくらい、ハッ!!!!!! ってなった。スッキリして良かったですね。よいお年をお迎えください。

4件のコメント

  • クッキングパパw確かにそのとおりです。エンタの神様でアンジャッシュがそういうコントやってそうなイメージ
  • アゴを最初に言ってくれれば〜って思ったんですけどね、でもハッてなって面白かったです。クッキングパパは実はちゃんと読んでないのでこれを機に読もうと思いました。
  • うむ‼ うまいぞ‼
  • 黒目でニッコリ笑う(イメージ)
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