そういえば昨日思ったんですが、みなさん「カクヨム」ってどう発音しているんですかね。俺は「カクヨム↓」(三月、とか満月、とか宗教、に近い形。カが一番高くて、ムに向かって下がる)なんですけど、どうも聞くところによるとカクヨム→(小説、改革、とかに近い形。ほぼ平坦で、最後がちょっとあがるかなみたいな)と、カク↑ヨム↓(立ち去る、に近いかなあ。カク、が平坦でヨム、は読むと同じ読み。ヨが高くてムが低い)がバリエーションとしてはあるようです。そうですか。
で本題といいますか、「バクマン。」という漫画描き漫画があって、まあ否定されるというか主人公チームには負けるんですが、七峰というキャラクターがいまして、この人は超金持ちなので漫画喫茶みたいなのを経営して、そんで自分の漫画の先の展開をセンスが合うユーザーに考えさせる、みたいなことをやっているわけで、それなりに少年ジャンプでも結果を残した、という設定なんですね。
俺は金も人望もないので無理なんですけど、ようするにネタ(思いつき、と言ってもいい)がありますよ、という状況で、「そのネタは面白いね」「じゃあこう転がしたらどうなるかな」という会話が好きなんです。
凄く長くなりますが、どういうことをしたいかを書きます。
餃子の王将という店がありまして、いやありましてっていうか知ってると思うんですけど、そこのポイントカード的な奴が、1か月とか2か月の間に30ポイント(1ポイント500円)だか、とにかくかなり短い日数で相当量の餃子を食べないと貯められない設定になってるんです。
で、まあようするに家族用・あるいはサークルとかで行って誰かが代表して貯めるということなんだろうなということなんですが、独り者には厳しいシステムです。
でそのポイントカードを貯めるとどうなるかというと、餃子の王将恒久割引券みたいなのを貰えるんですが、この割引券がキティちゃんのデザインなんですよね。だからキティちゃんマニアの女性とかで、とにかくコレクションしたい人がいたら、大変だよなあ、という話をします。これがネタ部分で、いやこのネタが面白いかはともかくとして、こういう話をするわけです。
そうすっと、その話を聞いた人が、「そしたら、キティちゃんマニアの女性に告白するために、男性がめっちゃ餃子屋に通うみたいなラブストーリーもあるかもね」みたいなことを言うわけですね。
そういう話を聞くと黙っていられない。誰も黙ってろとは言ってません。
じゃあキティちゃんマニアの女性は金持ちの男性にもアプローチをかけられてて、こいつは何しろ金持ちだから、金に物を言わせて全国のご当地キティを集めて女性を篭絡しようとする。で貧乏な書生みたいなやつは、この女性が好きだけど何しろ貧乏だから、ご当地キティちゃんを集めてあげることはできない。で、その時にはっと気づくわけです。餃子の王将のポイントカードを貯めて、割引券・キティちゃんカードをこの子にプレゼントしようと。
それでもう毎日、食費のすべてを餃子の王将に費やして、割引券・キティちゃんカードを手に入れるべく努力する。時には日雇いのバイトに身を窶して、キティちゃんカードを入手するために餃子の王将に通うための金銭を捻出するかもしれません。こういう努力の果てに、この貧乏男はなんとかキティちゃんカードを手に入れます。ラヴィ~~~~!! これを真実の愛と呼ぼう。
「いやでも、金持ちは何しろ金持ち、だから使用人を動員したら一発でそのカードだって手に入るんじゃあない?」
当然の突っ込みではありました。
いやでもこれは考えようによっては、「起承転結」の「転」にはなるわけですね。だから、そう、えっと、貧乏人のその目論見を知った金持ちは、まさに使用人を動員して、一日でキティちゃん割引券を入手して、女の子に渡すわけです。がっくりとうなだれる貧乏男。悲し気なBGMが流れます。ああ、真実の愛は今死んだ。
ところが女の子ははにかみながら、そのカードを受け取らないわけですね。「貧乏男さんが、私のためにそのカードのためのポイントを集めてくれてるの、私知ってるから。それに私は――本当に餃子を好きな人、たくさん餃子を食べられる人とお付き合いしたいわ。キャビアやフォアグラばっかりを食べる人じゃあなくて」
みたいなことを言う。再びエンダ――――――――イヤ―――――ウィルオーーンーーーンーーンーーーウゥウゥ―――っつって愛の賛歌が鳴り響き、手と手を取り合って王将に通う二人。
いやーできた。いい話が出来たね、今日は。
そういう感じで解散する、みたいなことが好きなわけですが、まあ餃子の王将のポイントカードの話くらいだったら普段もギリギリできますけど、まともな小説の話になるとなかなか難しいんですよね。そういう話ができる場所はないのでしょうか、というのが悩みです。いや大して悩んではないですが。