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本編でも、P-80が登場していますが、このジェット機に搭載されていたJ-33エンジンは、日本でもいくつかの場所で見ることができます。
P-80をジェット練習機に改修したT-33が航空自衛隊でも広く使用されていたからです。
このエンジンは、展示用としてカットされているおかげで構造が良く見えます。
右寄りの銀色の多数の羽根が並んでいるのが遠心型の圧縮羽根です。2つの羽根が背中合わせになっていますね。
圧縮羽根は2つでも1段の並列で、エンジンの円周方向(よく見ると金網付き)から空気を吸い込みます。
なんとエンジンの前面からは補器類がついていて空気を吸入しないのです。
遠心圧縮羽根で圧力が増した空気は円周方向に流れてゆきます。円周部から後方につながる青色の通路から燃焼用のカンに流れて、赤色のカンの中で燃料噴射されて燃焼します。
そして燃焼ガスは左方向に流れて最後尾に1段のタービンを回転させます。(タービン自身は写真ではよく見えていない)
タービンと圧縮機をつなぐ白と銀色の支柱が中心部に見えていますが回転軸ですね。
こんなシンプルな仕掛けでも推力2トンを発揮していました。
このエンジンは、他のいろいろなエンジンと共に浜松のエアパークに展示されています。