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『異世界転生したけど日本語が通じなかった』に出て来るリパライン語ですがよくそこかしこで西洋言語をベースにして作られた言語だから――って聞くのですが、西洋言語(多分イタリック語派やゲルマン語派のこと?)は参照してません……。リパライン語は異世界の言語を作るために他言語を参照しないアプリオリ※というルールがあるのです。

※9/20修正、真逆のアポステリオリを書いておりふぁふすが日本語を使えないという事実を具に表している。

=以下専門的な愚痴=

現代リパライン語のmiに関しては、英語のmeだったりエスペラントのmiとかイタリア語のmiとそっくりじゃないか!と思われると思うのですが、こちらはPIEの語幹*h₁mé, *h₁meを再構形としているらしいです(間違ってたら許してね)。*h₁mé, *h₁meはPIEの代名詞体系の中では対格 Accusative(ドイツ語専攻の方には四格 Akkusativと言ったほうが分かりやすいかも)に当たります。ここでリパライン語の祖語を見てみると現代リパライン語のmiは無格であり、古典リパライン語のmiは主格、リパライン祖語では*məjの無格であり、同語族ではの他言語では……

ヴェフィス語派:ヴェフィス語のmei[məj]、フラッドシャー語のmais[mɐis]
リーナスタン語派:タウニラウィッリー語のmasə、ミルドネジア語南東方言のbjesh、ミルドネジア語北西方言のbiS[biʂ]、ミルドネジア語離島方言のmje

という感じで派生しているんですが、いずれも一人称主格単数で人称・格・数は祖語の再構形からは全く変わっていない=元々対格の主語ではなかったのです!(比較言語学が出来ないのでガバガバ論理な気がする。)

esがエスペラントのestasとかフラ語のestとかに似ているという意見があったりもしますが、それらの語源はPIE語根*h₁ésti(to be)なのですが、現代リパライン語と古典リパライン語のesの語源はリパライン祖語の動詞派生語尾が独立したもので、一般動詞の変化が消滅したためにesだけが残ったもので、そのうえ存在動詞でもなく、等式文と代動詞を作るくらいの能力が残っただけの動詞みたいな何からしいですな。ちなみにヴェフィス語には人称変化・相変化が残って変化するようです。

-o, -en, -on, -es, (-ris)などに代表される品詞語尾についてですが、-oはそもそも動名詞の語尾で、-enは動詞の不定形語尾のようです。これらが一般化された結果名詞や形容詞の語尾となり、-enから派生した形の-onが副詞語尾になったようです。動詞語尾-esは上で説明した通り、動詞語尾が形骸化したものがくっついて動詞になった結果だと思われ、同じ語尾である-risはisを-r-で膠着させた形になります。
あと、「品詞語尾なんてエスペラントのパクリだー!わー✧♡(⋈◍>◡<◍)。✧♡!」って意見もよく聞くのですが……日本語のさ変動詞だったり、「~な」による形容詞化は品詞語尾に等しいものだと考えていますし、通言語的なものであるとも思います。

以上、専門的な愚痴終了!