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短編集「約束」あとがき

 誰かを幸せにしよう、はたまた誰かの幸せを守ろうと努力するのは褒められるべきことで、ともすれば表彰されてもいいくらいに立派なことなのですが、しかしそのことが誰かを不幸せにしてしまうこともよくあることです。そう考えると、世界全部を幸せにしようなんて図るのはとてもおこがましいことで、精々できるのは全員を等しく不幸せにして見せることくらいなのでしょう。

 というわけで「約束」でした。世界を幸せに染めるのは無理だとかいろいろ言っておいてなんですが、もしそれができると仮定するのなら、それを成すのは彼女以外居ないでしょう、僕はそう思います。これからも彼女が作る世界へご期待ください。

 読んでくださった皆さんと、このお話を各ヒントをくださった皆さんへ有り余る感謝をささげて。


2024.9.9. フルリ

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