【さよなら、僕のマンハッタン】(2017年 88分)
昔観たものを、アマゾンプライムで再び観ました。
陰キャ(私も)の皆さんにオススメです。
ニューヨークの雰囲気や映像が綺麗で、日本人では表現できない淡々とした関係性など、現実を離れて楽しめると思います。
小説家を目指していたが、今は目標を失った主人公。
カクヨムの作者さんにピッタリな作品です。
私は主人公のアパートに越してきた、謎の初老男(小説家)との友情と、
出版社を経営するハンサムな父親とのぎこちない関係性が印象的でした。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクみたいな、オッサンの友達って良いですよね
(もう自分がオッサンの側ですが……泣)
いかに日本人が、ドロッとした粘着した人間関係を物語で描きがちなのかにも気付かされます。
これは日本人の発想からは生まれない物語だと思わされます。
恋愛・ラブコメを書いている作者さんには、きっと創作の参考になると思います。
お父さんの不倫相手の美人と体の関係を持つとか、アメリカン陰キャの発想が(笑)
幼なじみや義妹ばかりでなく、この位ぶっ飛んだ陰キャ物語を観ると発想が広がるでしょうね。
追記
『何故アメリカ映画のような物語を日本人は作れないのか』
それは、人と人の関係性に距離と警戒心が強く
その関係がぶつかると、一気に憎悪と怨念めいてしまうからだと思います。
上記『さよなら、僕のマンハッタン』を単にリメイクしても成立しない理由です。
下手に距離を縮めると急に関係性が悪化する危険性があるため、恋愛どころではない。
だから、幼なじみや義理の妹(姉)という設定で、さらに高校生という年代で、安全確保しないと物語を作るのが困難なのかも知れません。
日本人が描く物語の窮屈な発想から離れるのに、映画(洋画)は最適かも知れませんね。