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  • 異世界ファンタジー

『追放された者達、旅をしてたら世界を救っちゃった件』のご紹介。

『スズキチ』様の作品です。
作品URL https://kakuyomu.jp/works/16817330668669453636

世界設定に特徴のある、王道冒険バトルもりもりファンタジーです。

その世界というのが、人族と魔族が別れて住む世界。

人族は魔法を使えないかわりに、優しさと協調性のある種族でした。

しかし、ある日、世界は改ざんされちゃうんですね。

改ざんです。まるごとガラッと変わっちゃいます。

『血のホワイトデイ』と呼ばれる大事件のあと、人族が変わってしまうんです。

なぜか魔法を使えるようになり、優しさと協調性を捨ててしまう。

でも、その変化を世界中の多くの者が気づいていません。

不思議ですよね。そこに大きな謎が隠されているわけです。

でも、主人公の戦士クロウは、改ざんに気づいている数少ない一人。

彼はこの世界の謎を探し求めます。そこで出会い、仲間となるのは。

前魔王の娘アーシェ。

浪人エルフ女性のサリア。

それぞれの目的は別ながらも、力を合わせます。

次々に襲いかかってくる強敵を、三人の絶妙なコンビネーションで切り抜けながら、世界に隠された真実へ迫っていきます。



読みやすい・テンポいい・わかりやすい。

三拍子そろって気軽に読めるのが印象的でした。

特徴的なのは、オノマトペを大胆に多用した文体なんですが、これが上手いんですよね。

凝った文章より直感的に情景が伝わっちゃうからすごい。

だから文字数を最小限にできるおかげで、読みやすい、テンポがいい、わかりやすい。

そんなライトに楽しめることを追求したような読み味になっています。



もう一つ語るべき魅力は、主人公クロウの名言の数々。

決め台詞的なものですが、これが真似して現実生活で使ってみたくなる台詞が多い。

ギリギリ日常で使えそうな中二度というのか、そういうラインを攻めてくる台詞なんですよね。

私のお気に入りは、クロウがピンチになってフラフラになりながら言う。

「今は後悔する時じゃない。自分の守りたいもん守ってから、反省をすればいい。」です。

ギリギリ日常で使えそうだけど、微妙にハードル高いのがポイント。
疲労で倒れそうになったときにでも言ってみたいです。

なのでクロウの台詞のいくつかは、私の心の中にある、『一生に一度は言ってみたい台詞』に辞書登録されております。



 こんな方にオススメ。

:とにかく読みやすい王道冒険ファンタジーを求める人

:主人公が中二度高めな台詞を吐きながら、バトルするのを見たい方

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