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私事ですが、最近引っ越しをしておりました。

私事ですが先月の末ごろに実家から出て一人暮らしを始めました。

最近ようやくネットが繋がりまして久しぶりにPCでカクヨムにアクセスしております。
その間に僕の作品へコメントや☆をつけてくれた方々、返事が遅れてしまい大変申し訳ありませんでした。
コメントにはお返事できたと思うのですが抜けがあったらごめんなさい!

引っ越し作業と年末の仕事の忙しさにかまけて読むペースも書くペースも減っていますが、ここから徐々に再開していく予定です。(とりあえずバルーンエッセイを更新して、ブラック企業エッセイの続編をスタートさせたい!!)





さて、こんな年末の忙しい時期になぜ引っ越ししたかと言えば父親との不仲?が原因でした。
よくよく思い返してみれば、子供のころは虐待に近いような暴力は(両親ともに)よく振るわれたし(ちょっと口答えしたら袋叩き、箸の持ち方が気に入らなくてちゃぶ台返し、ミミズばれになるくらい頬を平手打ち、冬の時分でも裸足で外に追い出される、等々……。高校に入って僕が空手を始めたら途端に暴力は無くなったけど)、怒られるのが怖くて失神したり(恐らくパニック発作。失神するとそれが気に入らなくてさらに殴られる)、恐らくそれが原因で小学校高学年の頃パニック障害になったり(この記憶は最近思い出した。記憶を消していたのかもしれない。ちなみに両親は医者には連れて行ってくれなかった。なんで医者に診てもらえないのか当時は疑問だったけれど、今思えば子供への暴力が原因だって医者にバレちゃうもんなぁ)。

そして何よりも不思議なのが、このような経験をしつつ「うちの家族は普通だ」と思っていた事(多分、今もそう思っている、というか、その思いに囚われている)。
ニュースやドキュメンタリーなどで取り扱われる”目も当てられないような凄惨な虐待”とはほど遠い家庭でしたが(だと思っているけれど)、おそらくは”普通”とは違う環境だったのかもしれません(よそのお家がどんな様子かわかりませんからねぇ)。



当時の虐待の事を両親に話したところ、母親のほうは覚えてなかったけれども和解は出来ました。
問題は父親の方でして、覚えていないのはもちろんの事、

「全部、お前の妄想じゃねぇか?」
「縁を切るか?(威圧)」

と来たものですから、(あー、もういいや)と思い家を出ました。
さすがに腹が立ちましたが、おかげで何の未練もなく出ていけたので、ある意味ではよかったのだと思います。


それにしても、この幼少期の頃の経験は以前エッセイで書いた「ブラック企業」や今後エッセイにする予定の「ブラック・アーティスト」達のような”ヤバい連中達”と異常な頻度で関わってしまう原因になっているんじゃないか? うーん。


さて、ちょっと暗い話を書いてしまいましたが、現在、僕は結構ポジティブに生活をしておりまして、そのきっかけになったエピソードを備忘録がてら書いていきたいと思います。



※ ※ ※

家を出る一月ほど前、仕事の疲れが溜まっていた時期でしたので早く寝ようと思い十時ごろには布団に入るようにしていました。
ただ、階下では十一時過ぎまで酒に酔った父親がテレビに向かって騒いでいるので、その声で何度も目を覚ますうちに眠れなくなる、という日が何日か続いていました(僕の仕事柄、高所作業、危険作業を行う事もあるので寝不足は危険)。
そんなある時、布団の中で朦朧としていると、突然子供の頃に親に殴られた記憶がフラッシュバックしてきました。
怖くて失神しても、追い打ちでさらに殴ってくる。
そんなフラッシュバックした光景を思い返した途端、反射的に僕は布団から起き上がって記憶の中の両親に殴り返しました。

……で、殴り返した拳の先に会ったのが本棚。
つまり、寝ぼけて本棚を殴ってしまったわけですが、その一撃で本棚は粉砕(殴った場所はあまり壊れてないのに、本棚の中身が吹き飛んでいた。まさかこれが古武術に伝わる秘術”鎧通し”!?)。
そして僕の拳も粉砕……は、してなかったのですが、一応動くけど痛い。ていうか、見ているうちに腫れてくる。
手の平の厚さが倍になるくらい腫れてきて、それを眺めながら、

(あー、これ折れたな……ま、いっか。寝よ)

と言って布団に戻り、翌日、パンパンに張れたままの手を見て

(やっぱり夢じゃなかった……ま、いっか。仕事行こ)

と会社に行ったところ、職場の上司や先輩に



先輩「何その手(笑) 完全にクリーチャーやんm9(^Д^)プギャー(医者行け)」

上司「うわ! 寄生獣だ! ミギー宿してんぞ、こいつ!(医者行け)」

と笑われたので……否、仕事にならなかったので医者に行くことにしました。



腫れた手を見た医者も
「あー、これ折れてるでしょうねぇ」
レントゲン技師も
「絶対これ折れてますよね? 大丈夫です? 撮影できます?」
と折れている事を疑わなかったし、僕も間違いなく折れてると思ったのですが、レントゲンとMRIの結果を前にしたお医者さんが、

医者「うっそ! これ折れてねぇ!! ほら綺麗に繋がってるm9(^Д^)プギャー」

僕「あ、ホントだ! 標本みたいに綺麗な骨してるm9(^Д^)プギャー」

医者「どうする? 折れてないなら治療のしようもないけど、痛み止めくらい出しとく(笑)」

僕「うーん。痛いと言えば痛いけど、たぶん大丈夫です(笑)」

と、レントゲン写真を眺めながら二人そろって大笑いしてました。



まぁ、これだけなら『骨が折れてなくて良かったね』というだけの話なのですが、僕は一つの教訓に気づきました。

寝ぼけた状態で打った拳ですが、多分、普通に殴っていたら拳の骨が折れていたと思います。
恐らくは高校時代、毎日、何百、何千と打っていた”空手の突き”とその時に身に染み付けた”拳の作り方”のお陰だろうと思っています。
空手を辞めて十年以上経つのですが、昔”僕が努力した事”が”今の僕を救った”という事のように思えました。
もっと簡潔に表せば、”僕は僕に自信を持って良い”という実感を腫れた拳が教えてくれた気がします。
いやはや、どんな形になって表れるのかはわかりませんが、努力は裏切らないものですね(笑)

そのことをフラッシュバックで現れた、暴力を振るってくる親を殴り返して気づいたわけですから、これはどこか象徴的な出来事のように思えました。


というわけで、わりとポジティブな心境の変化で家を出たのですが(父親はブチ切れてましたが知ったこっちゃない)、現在全力で一人暮らしを楽しんでおります。
元々、過去に十年ほど一人暮らしをしていてブランクはある物の自炊には慣れている。
新居のアパートは鉄筋コンクリート造りで夜は静か。めちゃくちゃよく眠れている。
というか両隣の部屋は空き部屋で人の気配すらない(笑)

快!適!!

まだ引っ越して数週間なので新しい生活リズムを作っている最中ですが、徐々にカクヨムでの活動も再開していこうと思いますので、改めてよろしくお願いいたします!

1件のコメント

  • 良かったです!
    虐待を虐待と認知出来ないのはおいたんもそうです。
    Dゴーストさんも、辛い幼少期だったんですね。そしてつい最近までも……。
    一人暮らし、思う存分楽しんで下さい!!
    Dゴーストさんの人生がより豊かなものになりますように!(๑'ᴗ'๑)
    バルーンもヤバい奴らとのエッセイも楽しみに待っておりますよ!(^^)v
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