さいかわ葉月賞にご参加の皆様、審査員の皆様、お疲れ様でした! 二回目の参加、引き続き勉強させていただきました。
本日、審査完了を待って少し本文を修正しましたのでご報告します。また、作品設定から「カクヨムオンリー」のタグを外しました。追って転載予定です。
先に、少し作品の反省ポイントを述べておきます。「アイデアとしては悪くなかった」とは思っているのですが、やはり小説としてのプレゼンテーションを鍛える必要があると感じました。キャラクターの感情や情景描写について、情報を文章で届ける方法についての二点です。
あとはやはり、完結宣言後にバタバタと修正したのは良くなかったです。これはプロセスというか、生活の中での時間配分の問題も含みますが、引き続き精進してまいります。
以下、修正差分です。
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1. 冒頭2段落目を以下に更新(夏が無い点を再説明)
購入したばかりの赤くて大きなリンゴ飴を見つめながら、倭文《しとり》遥《はるか》は、グリーゼ12bから見える太陽のことを想像した。その惑星の地表から臨む地平線の向こうには、巨大な赤色矮星が鈍く輝いているはずだ。一年が13日もないほど恒星に近いのなら、昼夜が固定される潮汐ロックが起こっている可能性が高い。その公転が完全な円軌道ではない以上、太陽に近づく度に気温は上昇するだろうが、その地軸の傾きが垂直に近いのであれば、地球と同じ意味での季節は存在しない。それに、そこは地球よりもずっと暑いのだ。居住可能な場所は|昼側と夜側の境界線《ターミネーターゾーン》に限られるかもしれない。つまり、人々はずっと夜明け前の薄明かりの中で暮らすことになる。そこには、夏もなければ、夜もない。……夏の夜のお祭りはどうするのだろう。
2. 以下1文を留置場前のシーンに追加
連行されながら、路面に落ちた食べかけのリンゴ飴に目を遣ると、そこには既に小さな蟻たちが群がっていた。
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後で読み返して思いました。「リンゴ飴どこ行った!?」って。落とした絵のコマを一つ入れておけば、情緒的に美味しかったかもしれないのに。
修正点は以上です。
またの機会にお会いしましょう。ではでは!