新年おめでとうございます。皆さま、よい年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。
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さて、二年半の長きに渡り連載してまいりました改稿版『飛鳥』、本編を今朝7時に完結しました。同時に、後書きと参考文献リストも投稿しています。
既に完結しているとはいえ、百万字を超える大長編の改稿、投稿を終えることが出来たのは、お付き合い下さった皆様のお陰です。
本当にありがとうございました。
結末にご満足いただけなかった方、途中までは読めたけれど挫折なさったという方も多いと思います。その方々にも、御礼申し上げます。興味を持って下さり、ありがとうございました。期待外れでゴメンナサイ……。
1月3日(金)より、外伝『天の仔馬』の連載を始めます。全五回の短編で、本編の12年後、トグルとラディースレン父子の物語です。鷲や隼、鳶も登場しています。週二回の連載に戻りますので、1月17日(金)には終わります。
こちらは後日談ですが、前日談である外伝『狼の唄の伝説』(中編)と対になる作品です。『狼~』は、トグルの父メルゲンとトグル(ディオ)の物語でした。お時間に余裕のおありになる方は、是非、二組の父子とその間のトグル(ディオ)の成長を読み取って頂ければ幸いです。
今回省いた部分や他の外伝を、改めて投稿するかどうかは、検討中です。他の作品も書きたいのです……(^^ゞ
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「参考文献」について――何しろ三十年分ですから、既に手放した物も多いのですが、新旧とりまぜて掲載しています。こちらは、私のこだわりです。
一応研究者のはしくれですので、論文や学術書籍にも著作権があることを、私は知っています。考古学や歴史学、文化人類学の分野は、研究者が現地に足を運び、何十年(時には一生)という時間と労力と費用をかけ、現地の人々と交流し、調査と試行錯誤と学会での批評検討を重ねて来た成果です。医学は、研究者と患者さんたちの文字通り生命の記録です。
フィクションや文芸は、研究とは分野が違うので、引用や参考文献を表記する必要はないと承知しています。しかし、「無から有を生み出す」ことがない以上、私は先人たちの努力と業績に敬意を表したいと考えています。
その為、どの作品にも、巻末に参考文献をリストアップしています。読者の方には煩わしいと思われる向きもあるやもしれませんが、ご了承下さい。
拙作にお付き合い下さり、またここまでお読み下さり、ありがとうございました。
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今年が皆さまにとって充実した年になりますよう、お祈り申し上げます。
本年もよろしくお願い申し上げますm(_ _)m
令和二年 元旦
石燈 梓 拝