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『飛鳥』本編、完結しました。ありがとうございましたv


 新年おめでとうございます。皆さま、よい年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。

     ◇

 さて、二年半の長きに渡り連載してまいりました改稿版『飛鳥』、本編を今朝7時に完結しました。同時に、後書きと参考文献リストも投稿しています。
 既に完結しているとはいえ、百万字を超える大長編の改稿、投稿を終えることが出来たのは、お付き合い下さった皆様のお陰です。
 本当にありがとうございました。

 結末にご満足いただけなかった方、途中までは読めたけれど挫折なさったという方も多いと思います。その方々にも、御礼申し上げます。興味を持って下さり、ありがとうございました。期待外れでゴメンナサイ……。



 1月3日(金)より、外伝『天の仔馬』の連載を始めます。全五回の短編で、本編の12年後、トグルとラディースレン父子の物語です。鷲や隼、鳶も登場しています。週二回の連載に戻りますので、1月17日(金)には終わります。

 こちらは後日談ですが、前日談である外伝『狼の唄の伝説』(中編)と対になる作品です。『狼~』は、トグルの父メルゲンとトグル(ディオ)の物語でした。お時間に余裕のおありになる方は、是非、二組の父子とその間のトグル(ディオ)の成長を読み取って頂ければ幸いです。


 今回省いた部分や他の外伝を、改めて投稿するかどうかは、検討中です。他の作品も書きたいのです……(^^ゞ

     ◇◇

 「参考文献」について――何しろ三十年分ですから、既に手放した物も多いのですが、新旧とりまぜて掲載しています。こちらは、私のこだわりです。
 
 一応研究者のはしくれですので、論文や学術書籍にも著作権があることを、私は知っています。考古学や歴史学、文化人類学の分野は、研究者が現地に足を運び、何十年(時には一生)という時間と労力と費用をかけ、現地の人々と交流し、調査と試行錯誤と学会での批評検討を重ねて来た成果です。医学は、研究者と患者さんたちの文字通り生命の記録です。

 フィクションや文芸は、研究とは分野が違うので、引用や参考文献を表記する必要はないと承知しています。しかし、「無から有を生み出す」ことがない以上、私は先人たちの努力と業績に敬意を表したいと考えています。
 その為、どの作品にも、巻末に参考文献をリストアップしています。読者の方には煩わしいと思われる向きもあるやもしれませんが、ご了承下さい。


 拙作にお付き合い下さり、またここまでお読み下さり、ありがとうございました。

     ◇

 今年が皆さまにとって充実した年になりますよう、お祈り申し上げます。

 本年もよろしくお願い申し上げますm(_ _)m




令和二年 元旦

         石燈 梓   拝


3件のコメント

  • あずさん

     あけまして、おめでとうございます。
     論文と過去の研究者たちへの尊敬。素晴らしいです。
     小生も、そのように大学で学んできました。
     「書籍において一番大事なのは、参照文献、参考文献である」という
     言葉を、教授方は口を酸っぱくしておっしゃられました。
     あずさんは、研究者だったのですね。納得です。
     御作『飛鳥』の参考文献には、小生の知っている先生方の書籍もあり、
     とても懐かしく思いました。
     御作の外伝があるとのこと。大変嬉しいです。
     是非、拝読させていただきます。

     本年があずさんにとって、より良い一年となりますように。
     今年も、よろしくお願いします。
  • ケイさんヾ(*´∀`*)ノ

     あけましておめでとうございます! こちらもお読み下さったうえ、ご丁寧なコメントをありがとうございます💕

     私は考古学や歴史学、文化人類学に関しては、全くの素人ですから(^▽^;A 諸先生方の書籍や論文、映像などを、ただもう感心しながら読ませて・観せて頂くばかりです。それらも、殆どは「素人に、わかり易いように」書いて下さっているものですよね。
     理系の研究論文では、文章の一つ一つ、表現の細かいところまで「根拠」を求められますので、逐一番号を振り、著者と出典を明示する規則です。「事実」を求める学問の世界は、本当に厳しい(>_<)

    フィクションは嘘の固まりなわけですが(笑) 上手な嘘をつくには事実を織り交ぜないといけないので……諸先生方のお知恵を拝借していますv


     ケイさんには拙作を沢山お読み頂いて、本当に御礼の言葉がみつかりません。ありがとうございます💕m(_ _)m
     御作の続きを楽しみにしております♪ コンテスト期間はまだありますよね、どうぞ体調に気をつけて、執筆がんばってくださいませv(*´ω`)
     
     今年も宜しくお願い申し上げますv(*^^*)
  • あずさん

     こんばんは、ケイです。
     研究論文に求められるものは、どの分野でも同じですね。
     ただ、文化人類学では、「知識より考え方」だと学びました。
     「トロブリアンド諸島」という名前は覚えなくても、
      そこで行われている事例をもとに「交換の規則」は覚える、
     というものです。
     そして、議論の中軸を見極め、正しく理解し、その上で批判する。
     批判があるならば、議論の資料の範囲内でどうすれば正せるのか。
     もしくは、自分ならどのような視点を導入するかを述べる。
     きっと、全ての学問に共通していることは、意外に多いのかも
     しれません。難しくて、厳しいです。
     
     あずさんも御多忙とは存じますが、ご自愛ください。

     それでは、執筆頑張ります。
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