ここまでお付き合い下さった方、ありがとうございます。お疲れさまでした。
なんと、既に三十五万字ですよ……。
長いことは承知していましたが、昔は大学ノートに手書きしていましたので、まともに「原稿用紙換算」などしたことがありませんでした。我ながら呆れています。
今回の改稿に当たり、約十万字をばっさり削りました。新しく書き直した部分が約五万字ありますので、ほぼ五万字減ったことになります。
全頁、全ての文章に修正を（主に削る方向で）行いましたので、さらに減っているはずです。
それでも、三十五万字……。
いやはや。本当に何を書いていたのでしょう、自分。
旧版には各部に「後書き」をつけていました。もう恥ずかしくて、まともに読めないのですが（汗） 第二部では『インフォームド・コンセント』を意識したと書いてありました。
インフォームド・コンセント……読み返しても、何を言いたかったのか分かりませんよ。二十歳の自分、何を考えていた……？
どうやら、トグルやタオが「支配階級」の人間で、主人公たちより知識や教養に優れていることの言い訳をしたかったようですが……改めて読んでも、気にする点ではないと思います。
現在の私が読むと、第一部・第二部の十代～二十代に書いた文章は、まさに「他人の作品」でした。内容や細かい設定は、全て忘れていました。読み返して、「ああ、そういえばこんなこと書いたっけ」と思い出す始末で……それでも、猛烈に恥ずかしかったです。
もともと好きでしたが、改めて新しい資料を集める意欲が湧きました。新しい知見に従い、設定や用語を修正した部分があります。ストーリーはほぼ同じですが、文章は勿論、登場人物の台詞を変更したり、役割を交代させたりしています。
かつて書いた文章を残しながら改稿するより、新しく書き起こす方が簡単で、時間も速く済むと気づき、愕然としています……。
ここまでで、本編の約三分の一が終了しました。幕間（新作）を挿入し、第三部へ入ります。
第三部～最終部は、プロットの大幅な変更が必要です。自サイトには掲載していましたが、地図や主要登場人物紹介も、改めて作成しますので、少々お時間を頂きます。
7月9日（月）には連載開始いたしますので、またお付き合い頂ければ幸いです。