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佐伯についてみんなで考えよう

祐里さんの近況ノートで「佐伯はみんなのものだから」を紹介していただきました。ありがとうございます(/// ^///)
https://kakuyomu.jp/users/yukie_miumiu/news/16818093077476502931

【佐伯はみんなのものだから】
https://kakuyomu.jp/works/16817330669648707220

この話は「総受けVS総攻めフェスタ」という企画のために書きました。その辺の経緯は以下の解説から読んでください。

【佐伯解説文】
https://kakuyomu.jp/works/16817330665779367524/episodes/16817330669683298026

それで改めて佐伯の話をするとなると、これを書いた当時まだ明らかになっていなかった「佐伯のモデル」の話が大分進んできているので、ちょっとだけしたいなと思った次第です。

【救世主症候群・全容編】
https://kakuyomu.jp/works/16817330664310915681

この作品は一家4人殺害事件と反乱に至る事件の概要と主人公の正体を探る「事件編」、なぜ主人公が一家殺害などの暴挙に出たかという話を突き詰めていく「全容編」、そしてそれでも残る謎を回収していく「解決編」の三部作の予定です。

なんとも変則的な構造なのですが、主人公が相当根の深い秘密を複数抱えてしまうために「絶対に知られてはいけない」とプレッシャーを受けながら表向きヘラヘラしつつ、その裏でろくでもない自傷行為とストレス発散をするという分裂した世界を書いているのでこんな面倒なことになっています。あとあまりにも衝撃的なシーンが多いので、事件編であらすじを知っておいてもらうと全容編でのダメージを少なく読めるかな、という配慮(?)でもあります。

簡単に言うと「明らかにならなかった佐伯の心境よりずっと濃い奴が何十万字単位で襲ってくる」というところです。こいつについて語ると、キャラ設定だけで多分1万字は余裕で使えます。だから本編がこんなに長くなってるんだ……!

読むと大変長い上に、全容編は作者ですら読み返すと時々心を折られるので事件編のあらすじだけ読むのも悪くないと思います。それか事件編の冒頭1話(「亡霊」まで)だけでもいいかもしれません。

【あらすじと解説】
https://kakuyomu.jp/works/16817330665841202696

【救世主症候群・事件編】
https://kakuyomu.jp/works/16817330656813658108

実は「佐伯」も同じ構造で、作中は佐伯の事情は本人の口から出たこと以外はほとんどわかりません。断片的に語られるパーツから主人公の網代木が「佐伯はこんな奴なのではないか」と思っているだけなのです。佐伯はほぼ人に心を開くことがなく、他人とは露悪的なことをしてそこそこの距離をとっています。彼は本心では自分に価値がないから誰とも付き合いたくないし、基本的に忘れてほしいとすら思っています。そこで飯を奢ってくれた網代木に少しだけ甘えてしまった、みたいな話です。

そう言えばなんで「さえき」なのかと言えば、「出席番号で廊下から数えて3番目の1番前に来そうな苗字」だからです。「あじろぎ」は一番廊下側の前から2番目(最初は相田とか芦屋など)で、佐伯がよく見えるんです。ネーミングに関してはそんなところです。下の名前? ︎︎考えてないよ!!!

祐里さんの「花は、咲う」も同じように主人公が花のことを断片的に理解していくところが好きです。しかし花の内面はブラックボックス化されていて、主人公含め読者も想像するしかないのが切なくて忘れがたい気持ちを起こさせます。みんな読んでみてください。ラーメン企画用の感想以外のレビューもそのうち書きたいです。

【花は、咲う】
https://kakuyomu.jp/works/16818093073805452885

余談ですが、この構造と同じ作品がもうふたつあります。ひとつは「〇〇は~だから」シリーズとして女の子同士にしたもの、もうひとつはさらに共依存を深めていったものです。

【ナルちゃんは女の子なんだから】
https://kakuyomu.jp/works/16818093073484312338

濃厚なBLになってしまった佐伯と逆に、軽めのGLにしたはずなんだけどテーマがテーマなので全然軽くないGLです。「〇〇は~だから」シリーズはあと少し書きたいと思っています。

【罪と罰/2(にぶんのつみとばつ)】
https://kakuyomu.jp/works/16818093074732308951

おそらく作者の短編の中で一番やりたい放題やってる作品。この罪罰兄弟が一体何だったのかの話になると、「ジェイス兄ちゃん」の視点が必要になってきます。でもジェイス兄ちゃんはおそらく何も語らないだろうと思われます。

そして上記の「救世主症候群」にやっぱり罪罰兄弟のモデルが存在します。そしてダイレクトにジェイス兄ちゃんの話になるのですが、そのターンになるのはまだまだ先なのでその時が来たらアラートします。このペースでいくと、来年以降は確実だな……。

長くなりましたが、これまた無料AI絵でそれっぽく作った佐伯と網代木でお別れです。どうにも日本の文化に疎いAI君は「夜のファミレスで向かい合う」という趣がわからなかったようでこうなっています。あと「学ラン」も難しかったみたいです。おしまい。

2件のコメント

  • 「花は、咲う」を紹介してくださってありがとうございます。
    たぶん秋犬さんの「佐伯はみんなのものだから」にけっこう影響受けてると思います。

    実は私、ファミレスで奢ることになったシーン、二人の間の何かが進展したら嫌だなとか思ってました。
    だから安心したというか……変な言い方ですが。
    この二人は高校生の時だけの交わりになるんだろうと思っていたからかも。

    出席番号で決めるのわかります!
    クラス替え直後に仲良くなった二人は「加藤」「木村」みたいに同じカ行にするとかw
    そして私も想子の名字考えてません!仲間仲間w

    「罪と罰/2(にぶんのつみとばつ)」も好きなんですよ。
    そうそう、おっしゃるように、お兄ちゃんはきっとこの先ずっと何も話さないだろうなと思っていました。
    ニコくんは察するしかないんですよね。

    他にも好きなお話はいろいろあります。
    いつも楽しませてくださってありがとうございます。
    今後ともよろしくお願いします。
  • 祐里(猫部)さん

    お返事遅くなってすみません。

    ファミレスシーンはまさしく読者に「何か進展が!?」と思わせといて二人の関係自体は何も進展しないというブラフですね。ラブコメだと盛り上がるところです。

    祐里さんは多分「怪獣とヒーロー」を読んだのが最初なので、米軍基地のイメージがすごく強いです。「花は、咲う」にもある「いろんな背景の人が当たり前にいる」というのを大切に書いている感じが好きです。また読ませてください(´▽`)
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