その、あまりに尊くて、余談から入るスタイルになるんですが、
わた百合の10巻と11巻、買って持ってるんですけど読んでないんですよ。
わた百合は日常シーンの中にほのぼのエピソードが入ってきたり、楽しい作品でもあるんですけど、作者様のストーリー作りがうまくて、誰も悪意のある方向に向かってないのに、みんなが行き違ってしまうみたいなところが、「これ、どうやって解消されるの?」みたいな読み手のワクワク感も誘ってくるのですが、
でも、誰も悪意がないだけに、なんか、みんな可愛そう
みたいに思えて来ちゃうんですよね。
で、存在を仄めかされてきた伏線キャラクターが、突然サロンに割り込んできたところで9巻が終わっており、なんか、10巻、11巻では決着が付いてないようなので、12巻当たりで一段落付いたところで一気にみようと思っていたんです。
んで、「うたかた」の続きが凄い気になっていたので、まずおさらいの意味で4巻を振り返ろうと開いたんです。
なんということでしょう。
僕は4巻を読んでいませんでした!
まあ、2巻分一気読みできたというか、2巻分の激動がぐわんぐわん押し寄せてきたというか。
もう、何とかして全員幸せになってくれよー!
と思うのですが、ていうか、作者様はきっと全員幸せなエンドを用意している気がしているのですが、それがきっと、
ナイフのように
美しいほど
傷つけるもの
なんだろうと思うのです。
「美しい百合に巡り会いたいなら、まず『うたかた』を手に取るべし」といいたい。
ご興味のある方はぜひ、ご覧あれです。