勝手に命名「ブルドーザー的読者様」

 本当に、小説は書き手が書いただけでは成立せず、読者が「読む」という「行為」をしないと成立しないジャンルの芸術です。

 なのでPVの一つ一つが有りがたいです。
 ほんと、拙作が読者様のひとときの気分転換になれば幸いです。

 なのでPVだけでも有りがたいのですが、1話、1話にハートをつけてくださる方も中にはいます。
 私は心密かに、そういった読者様を「ブルドーザー様」として有りがたく拝んでいます。

 さてここで問題です。
 あなたは地上攻撃機のパイロットで、現在南洋諸島の基地へ帰投中、残弾は少なく、もしいまなにか攻撃目標を見つけても一つしか撃破できない見込みです。
 折しもジャングルの上を低空飛行中に、
 ①小銃を持った10名の分隊
 ②ブルドーザー1両
 ③スコップを持った20名の作業者
を発見しました。
 帰投をめざす基地へはさほど近くありませんが、事前の報告になく、適性兵力の隠密行動と思われます。
 残弾は機種方向に向いた機関銃弾100発程度、10秒と持たずに撃ち尽くすでしょう。
 もっとも効率良く敵の目標を打ち砕き、基地へと報告を持ち帰るには①②③のどれを狙うのがよいでしょう。




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 戦況というものは複雑な要素も有りますので、計算式のように絶対の答えがあるわけではありません。
 ①に危険性がありそうですが、ここでは②のブルドーザーを答えとさせていただきます。
 ジャングルのような未整備の土地は、それだけで障壁となります。
 ここの木々を抜き、斜面をならし、残土を押しのけるブルドーザーこそ、この場合は戦略兵器とみるべきで、これを放置すれば、
 1.突撃部隊を待機させる簡易基地を作られる
 2.戦略物資を運ぶ道路を整備される
 3.数百メートルの地面をならし簡易飛行場を作られる
などの危険性があります。
 未開のジャングルでは、多少の悪路も走破するSUV的車両、トラック、土木重機などが重要な戦略兵器となるのです。
 なので地震や濁流で陥没した道路を2、3日で復旧させる日本の「一般的な」技術力が海外から賞賛されるわけですね。
――――




 『徹攻兵「アデル・ヴォルフ」』は100のエピソードからなる作品です。
 100もエピソードがあるとハートの付くエピソードと付かないエピソードが出てきます。
 そこを、だだーっ、とハートをつけながら邁進して読んでくださる読者様に恵まれると、ハートが埋まっていき心がほっこりするのです。

 上記のような考え方から、ブルドーザーも立派な兵器ととらえており、戦記物の作者として「ブルドーザー様」の存在を有りがたく受け止めている次第です。

 いつもご覧いただきありがとうございます。

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