怒涛の三が日を越えたしちみです。全身筋肉痛。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
昨年はリアルでの想定外すぎる出来事の連続から、下半期は活動縮小していました。「しちみはどうした?」と思われた方がいらっしゃいましたら、大変申し訳ありませんでした。
今年は一年通してコンスタントに何か書きたいです。ネタもあるので。
とりあえず7日から、予告していた『マーレファ奇譚』の次の話を連載開始いたします。
ストックが予定よりかなり少ないので……今から頑張って書かないといけないのですが……! 頑張ります……!
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タイトル全文を見て「おっ」と思われた読者さんはおそらくドイツ好きかミステリー好きか深緑野分先生好きのいずれかでしょう。……え? どれでもない?
どれでもない私ですが、スマートニュースで紹介記事を読んからずっと気になっていたので、本屋で買いました。『ベルリンは晴れているか』。
終戦後のドイツにて。少女アウグステが恩人クリストフの死を知り、その訃報を伝えるために彼の甥の元を目指す――というのがおおもとの筋です。
ふだんはミステリーを積極的に読まないし、直木賞候補作など難しそうで絶対に手を出さない(偏見)私ですが、もりもり読破できました。やはりおもしろいもんはおもしろい。
ふだんミステリーを読まない人間は、その部分よりもむしろ街の描写や、戦争に傷ついた人々の姿にひきこまれていました。なにしろ終戦直後(日本は太平洋戦争終戦直前)なので、アウグステ含め登場人物全員戦争経験者です。端々にのぞく戦争の痕跡の生々しいことといったらない。読みながら何度も息をのみ、唖然としました。はたから見たらただの変な人です。
不審な死を遂げたクリストフ、その死の真相の中にもやはり、戦争の影がある。少なくとも私はそう思いました。ミステリー的にどうかとかはさっぱりわかりませんが、少なくとも真相がわかったときは驚きました。推理しながら読むとか、そういうことはほとんどしていません。
第二次世界大戦に関する事物を取り扱った小説なので、そういうのが大丈夫な方はぜひぜひ読んでみてください。
今夜から二周目に入るしちみからのおすすめでした。