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☆最終回!私が好きな、ボイーイミーツガールせんしゅけーん、ナンバーワーン!

第1位 イクル・あい (愛人(アイレン))

栄えある一位にえらくマイナーな作品をぶっこむのが作者の悪い癖。作品詳細はWikiを参照してください↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9B%E4%BA%BA%EF%BC%BBAI-REN%EF%BC%BD

ちょうど今連載中の「にんげんホイホイ」と同様の終末世界のお話。人類が生殖能力をほぼ失って「種の寿命」を迎えつつある中、主人公のヨシズミ イクルは事故により余命いくばくもない体になり、死までの短い間を「愛人(アイレン)」と呼ばれる、死者に別人格を植え付けた、慰み物の女性と過ごすことを決める。
「あい」と名付けられたその女性は、最初は赤ちゃんみたいに挙動不審だったが、やがて自覚のある女性となってイクルと短い時を過ごす。

あいもまた、イクルの残り寿命に合わせて再生時間が限られており、どちらが先に息を引き取ってもおかしくない状態での同棲生活が始まる―

いやもうこの二人、超新星と一緒に爆発しろといいたくなるくらい無茶苦茶なバカップルぶりを披露してくれます。
笑顔でスキップしながら買い物に行きペアルックを揃えまくって、おそろいのマグカップの猫の顔に乾杯チューをさせて照れあったり、味覚を感じないイクルにちゅーして状態を確かめたりと……とにかくアツアツすぎますわ。

残り少ない時間を、懸命に、ね。

もちろん順風満帆にイチャついてたわけではありません。あいが自分が「作られた慰み物」と知って死ぬほど取り乱したり、あいが自分より先に死ぬと知ってイクルが嘆いたりと、それぞれが悩み抜いて慰め合って、最後の時まで生きていきます。

先に寿命が尽きたのはあいの方でした。眠るように安らかに逝った彼女を見送って、彼女と暮らした思い出のビデオを見た後、イクルがようやく泣けたシーンは胸に来ました。

最後は思い出の家を離れ、同じような疾患を持つ人たちが暮らす施設に出向きます。その時の彼の台詞がまたいいんです。
「さぁ、最後まで…君に愛された男が、かわいそうな人のまま終わっちゃいけない」
「いってきます、あい…」

そして、その後に生まれた奇跡とは……


作者のたわごとにここまでお付き合い頂いてありがとうございました。
貴方の一押しのボーイミーツガールは、どんなカップルでしょうか?



ああ、「にんげんホイホイ」37話公開ましたw

4件のコメント

  • 未読の物語、ここで持って来るあたり流石です。ヤングアニマルですか。ベルセルクだけを愛していました( ;∀;)
  • コメントありがとうございます。
    「愛人(アイレン)」は、実は嫁さんに教えてもらった漫画なのですよ。
    いやぁ、このバカップルぶりは色々と最高です、ニヤケたり泣けたり感動したりと、すごく琴線に刺さりました。

    ヤングアニマル、自分は「信長の忍び」が好きですね。作者さんの歴史マニアっぷりから色々な知識を学ばせていただきました。
  • 今さらだけど学帽政と枢斬暗屯子(極虎一家)、ターちゃんとヂェーン(ジャングルの王者ターちゃん)というカップルもあったなあ。
  • コメントありがとうございます。

    極虎一家とはまた懐かしい。極道高校が打ち切りになった後の漫画でしたね。
    暗屯子はある意味「お前のようなババアがいるか」を地で行くキャラでした。
    ターちゃんとジェーン、いいコンビでしたよね。太ってる時はターちゃんより強いってどんだけ……お下品ギャグの中に動物愛護の精神がある、いい味出してる漫画でした。
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