カクヨム読者の皆様、こんにちは。伊豆可未名です。
ようやく、他の作者さん方の作品に目を通す余裕が出てきました。
公開されている分を一気読みできたのもありますが、夜中でもう眠かったのでとりあえずフォローというのもあります。
どんどんレビューを書いていけたらなと思ってます。
さて、今回は、「アリトシ」について書いていきます。
ほとんど悪ふざけみたいな「アリトシ」パート!
企業が軍備を持っているし、巨大ロボットは出てくるし、日本が分裂しています!笑
先に謝っておきます。ほんっっっとうに申し訳ありませんでしたああ!!
●「企業戦国時代」について
企業が軍備を持ち、社員を国民と称し、他国と軍事干渉を行う戦争ビジネスで荒稼ぎする。
それが「企業戦国時代」です。
ろくなもんじゃありません。
このアイデアを思いついた時の自分はどうかしてました。
ブラック企業をもっとひどくしたような感じですかね。
この戦争ビジネスに参加しているのは、以下の三社です。
中国を治める「大北京」(本社がある城下町は北京)
朝鮮半島を統一した「未来社」(城下町はソウル)
樺太を占領する「アリトシ」(城下町はなく、移動する海底要塞《乙姫》(アトランティス)に本社がある)
北海道以南の「南日本」と呼ばれる国は平和主義なので軍隊もありませんし、従来の日本国として存続しています。
北方領土はアリトシと共同利用しています。
あと、「アリトシ」は正式な国ではないので、アリトシ社員は「南日本」の国籍を有しています。
●人型兵器について
・《白鯨》モービィディック
潜水艦空母です。名前の由来はメルヴィルの『白鯨』。
間宮海峡にそんなでかそうなものが潜水できるのか、という質問は無視です。
・《巨鯨》リヴァイアサン
潜水艦空母です。これも『白鯨』からの引用。見た目は黒い《白鯨》モービィディック。内部の構造も同じ。
・《荒海》ポセイドン
水陸両用人型兵器。ゴリラみたいな形状の戦闘用です。とにかく荒々しくて強い。
・《荒波》リトルマーメイド
水空両用人型兵器。魚みたいに泳ぎ、トランスフォームして戦闘機にもなる。芸術的機体。
・《彦星》ミルキーウェイ
特殊戦闘機。どう特殊かとか、細かいことはなしです。
織牙の乗る三十八型は感覚で操縦する完全オリジナルな飛行システムを採用した特別機。仰向けの状態で全身を使って操縦する。風と一体になる感じなので重力の感覚を失うんじゃないかと思う。
・《舞姫》ブラックスワン
鳥の形状の人型兵器に《彦星》の飛行システムを搭載した新型機です。
巨大な竜巻だか台風だかを巻き起こして攻撃する、という何とも恐ろしいパワーを持っています。
・《破壊神》バルス
《白鯨》モービィディックを改造して作った空中戦艦。
・《明王》ジュピター
最強の人型兵器。陸海空用。
実際に見たことがある人はアリトシ社員にも少なく、伝説となっている。
《乙姫》の護衛を任されている。
・《乙姫》アトランティス
「アリトシ」の本社がある移動する海底要塞。
本拠地がどこにあるのかわからなければ攻撃のしようがないだろうという発想の転換です。
※ここから先は『CHANCE』に出てくる人型兵器です。
・《荒雲》ヘラクレス
《荒波》と《舞姫》を合わせた水空両用人型兵器。
《月影》ウルヴァリン
特殊潜水艇。
六角形の円盤型。陸でも使える。
●真理、蜜、織牙の三角関係について
「アリトシ」パートはサブタイトルとしては「真理と蜜」、「山本織牙」の二つがあります。
この三人の関係性が過去と現在を錯綜しながら進んでいく構成です。
伊豆真理は性同一性障害のMTFです。若手のイケメンパイロット金山蜜に恋をして、ひと悶着起こします。
山本織牙は真理の同期で新入社員研修の時にはバディでした。織牙は普通の女性ですが、身長190cmもあり、ロシア系の血を引くこともあり、ちょっと「アリトシ」内では肩身が狭いです。
真理も身長が190cmあり、ちょっと異質な者同士、真理と織牙は仲がいい友達です。
蜜が死んだ後、織牙は真理をとても心配します。
それからのことを書いたのが『CHANCE』ですね。
「アリトシ」については以上です。
「Our Majesty」を書く時はシビアにいきましたが、「アリトシ」は心を込めて書きました。
巨大ロボットの名前だけでもインパクト絶大ですが、登場人物の心情にも着目していただけたらと思います。