カクヨム読者の皆様、こんにちは。伊豆可未名です。
ルビ、第三章まで見直しました。
見落としを発見次第、随時直していきます!!
さて、今回は、二回に渡ってこの作品の主人公である国「Our Majesty」の設定について書いていこうと思います。
祖国より「Our Majesty」の方が表記した時に目立つので今回は「Our Majesty」を連発しようと思います。
●国について
「Our Majesty」に正式国名はありません。建国した時、色々あって名前を決める余裕がなく、「建国神話」という「Our Majesty」建国に携わった女性詩人ロゼ・ミランが執筆した詩に出てくる「Our Majesty」という言葉がのちに定着して、国と国民と「統治コンピュータ」を指す言葉になりました。
他の国々は「Our Majesty」のことを好き勝手に呼んでいます。
アリトシは「北方新国」、2LはCDU(運命共同主義の国という意味)、作中では出てきませんが、ヨーロッパ連合王国は親しみを込めて「Their Majesty」と呼んでいます。
「Our Majesty」を私は日本語で「我らが栄光」と訳していますが、「Majesty」なんて単語は、国王陛下を呼ぶときなどに使う「Your Majesty」などが普通なので、この訳は祖国英語の文脈を理解したうえでの意訳ということにしています。
かっこよければなんでもいいでしょ?
●運命共同主義について
通常、国には国民の生活を支える理念や主義などがあります。
「Our Majesty」のは運命共同主義という新しい思想です。
社会主義に近いものだと思ってください。何があっても我々は平等に、助け合って生きていくという覚悟を表しています。
この運命共同主義は「建国宣言」や「建国の物語」の章を読んでいただければなんとなくわかったような気になれるかもしれません。
●「統治コンピュータ」について
建国には、国の政治を行う最高権力者が必要です。運命共同主義を掲げている「Our Majesty」は国家元首を人間ではなくコンピュータにしました。
国民の生活状況や外交情勢、国政に関する全ての情報が「統治コンピュータ」に集約されていて、「統治コンピュータ」はその情報を元に国民一人一人の職業や教育方法を変えたり、生産性を上げるための政策を行ったりします。
マイナンバー制度の拡大版で、政治的実権を握る「Our Majesty」唯一の存在が「統治コンピュータ」です。
国民は「統治コンピュータ」を介さないと生活ができませんが、人間に相談するより機械に頼った方がいいこともあります。プライバシーがないように見えて、実は国民一人一人は孤立しているんです。
こじつけみたいな設定のオンパレードな国、それが「Our Majesty」です。
だけど、うまくいっている間はそれが変な事だということに国民は気が付きません。
国民が状況に異変を感じるのは「統治コンピュータ」が戦争を始めてからです。
ユートピアを目指した国の行く先を皆様と一緒に体感できたら嬉しいな!