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『INTERFACE』を読もう! ~世界観について~

カクヨム読者の皆様、こんにちは。伊豆可未名です。
近況ノート、二回目の更新です。

ルビについてですが、第二章まで見直しました。
変な名前の兵器がいっぱいあるので、作業しながら「このネーミングセンスはパナい……」と後悔もしましたが、改名の予定はありません!

さて、これからは、『INTERFACE』をより読みやすくするために、ちょっとずつ設定を紹介していきます。
今回のテーマは作品の世界観についてです。
国は沢山出てくるし、アメリカみたいなのとか、日本名のキャラがいる国とか、一体全体このごった煮状態は何なのだ、そしてこれはいつの時代の話なのか、を説明していきます。

●時代
具体的な年は決めていませんが、現在からおよそ300~500年くらい先の未来でちょうどいいんじゃないかな、と思います。

●世界情勢
①ヨーロッパの大移動
この作品が始まる時代のずっと前、地球は大規模な気候変動が起きました。西ヨーロッパは寒冷化し、人が住めない地域になりました。ヨーロッパで何度目かの大移動が始まります。逃げた先は主に中央ヨーロッパから東のロシアまでです。ロシアは逆に温暖化し、土地が豊かになりました。そのせいもあって西ヨーロッパからの移民との対立が戦争化し、ロシアは疲弊します。

②極東アジアの「企業戦国時代」
ヨーロッパが土地を巡って争っていた頃、日本は「企業戦国時代」と呼ばれる時代に突入していました。企業が国を名乗り、社員を国民と称し、軍隊まで所持するようになって、企業の利益を執拗なまでに追及しました。そうした企業が中国、朝鮮半島にも現れ、略奪紛いの戦闘を前提とした経済活動をしていたのです。
日本は平和主義を貫く南側とロシア進出を目指す北側に分かれました。南側は現在の日本政府が統治する事実上軍隊を持たない国のままです。北側は日本を出て、サハリン(樺太)を占領し、間宮海峡やベーリング海などを護っています。それが「アリトシ」という企業国家です。

③アメリカ合衆国の滅亡
気候変動による不作や政治的対立、その他様々な要因で内戦が起き、弾みで中東に核ミサイルを何発も撃ち、国際社会から爪はじきにされ、アメリカ合衆国は壊滅しました。優秀な人は内戦で犠牲になるか亡命するなどをして、アメリカ本土は貧困と飢餓が蔓延します。
アメリカに残った人達は全てを失ったと思いました。しかし、彼らにはアメリカという国土(Land)と自由主義(Liberty)という共通理念が残っていました。彼らはその二つの単語の頭文字を取って国名を「2L」とし、再起を図っています。

④「Our Majesty」(祖国)という新興国家の建設
ヨーロッパの戦争でロシアの大部分は人がいない土地が多くなりました。そこに、「統治コンピュータ」を国家元首とした国が建てられます。どうしてそんな国を作ることになったのか、それがこの作品の基礎です。

●作品の始まり
祖国の「統治コンピュータ」が戦争を始めたことから物語が始まります。世界征服を企む「アリトシ」や、アメリカ合衆国の過去の栄光を蘇らせようとする「2L」国民の悲願などがそれに重なり、イスラム過激派勢力もちょっとだけ登場します。
この戦争は何故始まったのか、どう終わらせることができるのか、その時、勝つのは誰なのか……。それは読んでからのお楽しみです笑

これで少しは作中で起こっていることの発端や原因がわかっていただけたでしょうか。
「乱戦すぎてややこしいわ!」というツッコミがどこからか聞こえてきそうです|д゚)

これからも随時、設定を公開していく予定ですので、どうぞ、最後までお付き合いください!

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