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120歳の老人から見た世界の巻

いま乗っている車が古くなっていて、買い替えを進められているが踏ん切りがつかない。

どうしようかなと思っていたら運転席のドアの取っ手が破損してしまい、さすがにこれはもう無理と考えて、知り合いの店に相談しておいた。

しかし、たまたま親戚が11月に車を手放すというので、「それならこっちに譲って」とお願いしたら簡単にOKが出た。新車や新古車を買うのに比べるとずっと安上がりになる。

ところがその車が来るまでの期間は、やはり今の車では苦しい。走行距離が12万キロなので、中古で同じ車の走行距離が3万キロだと「お若い!」と思えてくる。

120歳の老人が30歳の若者を見るような視線で、ついつい中古車情報を眺めてしまう。

親戚が譲ってくれる車は、何と走行距離が5千キロだという。

そうなると「僕、5歳でちゅ」と言われたお爺さんのように目を細めてしまうではないか。

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