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メールの怪しい書き出しの巻

小説は最初の一行が肝心だ。

なんてことが世間ではよく強調されている。

小説以外でも一行目は肝心なので、最初が駄目なら後はもっとひどい。

最近、私宛に届く怪しげなメールはかなりダメで、一行目から「これはアウト」と言いたくなるものが結構ある。


「尊敬なる納税者様:

国税還付金の電子発行を開始しました。」


これなどはかなり酷い。

日本人なら「尊敬なる」とはまず書かないし、耳にもしないし、書いてもおかしいと気づくべきだ。変な翻訳ソフトみたいなものを使っているのだろうか。

還付金を電子発行というのも頓珍漢で、たった二行で不信感を急激に大きくする技としては、かなりの腕前である。



「国税局からのお知らせ:国税局からのお知らせご担当者様
誠にありがとうございます。
いつもご利用いただきまして誠にありがとうございます。
税務の確認作業を一定の基準に基づいて実施しました結果、確認対象となるべき事由がないことが判明いたしましたことを
お知らせいたします。」


これも結構ひどい。

初手からいきなり「誠にありがとうございます」で、それを二回続けて、「確認作業をしていったら、確認するべき事由がないことが判明」という内容が続く。こうなると、書いている本人も意味がわかっていないのでは。

2件のコメント

  •  やたらに「いただき」を連発するのも大きな特徴ですね。
     そんなに人のカネを「いただき」たいのかと、思わず微笑んでしまいます。(笑

     同じようなものが私のところにも着弾しましたが。税務署の『税』が抜けており、とっても物騒なタイトルになっていました。(^^;;

  • >やたらに「いただき」を連発するのも大きな特徴

    何か、へりくだり方が下手なんですよね。
    「まず何々を行い。」みたいに変な切れ目があるし、
    しかも税務署の癖に「@info」のメールだし、
    メールアドレスが「jdlsu8947358qret2457」みたいな
    バラバラ感があるし、ツッコミどころが多すぎて疲れます。

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