「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日
サバンナの象のうんこよ聞いてくれ だるいせつないこわいさみしい
それぞれ、俵万智と穂村弘の代表的な短歌だが、
サバンナの象のうんこよ聞いてくれ 七月六日はサラダ記念日
としても、有名作品なだけに成立している。
有名歌集「サラダ記念日」の代表歌には、これ以上ないほどの知名度があるために、通じてしまうのである。
ついでに残った上の句と下の句も合わせてみると、
「この味がいいね」と君が言ったから だるいせつないこわいさみしい
これはもう、よほど嫌な相手にサラダを出す羽目になって、激しく後悔しているとしか思えない。
悲惨な心情をストレートに嘆いた歌になった。
恋愛小説やイヤミスの世界が好きな人を大いに刺激する場面ではないだろうか。