年末年始用に図書館で川野芽生の「奇病庭園」とキングの「異能機関」を借りてきた。
「奇病庭園」は最初のエピソードを読む限りでは、いかにも幻想文学そのもので、純粋培養的すぎるというか、「幻想文学創作専門学校」の入学初日に配布される教科書に掲載されているお手本のような印象を受けた。これは澁澤龍彦を人工知能に読ませて出てきたような作品ではないか。
年末年始では「異能機関」と「ピュウ」も読みたい。それに「かげろう絵図」、「けものたちは故郷をめざす」、ディケンズの「荒涼館」、さらにサイバーパンクと時間SFも……、と計画するのはいいが、このうち何冊読めるのだろうか。