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前日譚と後日譚の巻

「ゴッドファーザー」は一作目も名作だが、二作目はそれ以上に名作だー!

という評価は、私が中学生くらいの頃(公開しておよそ10年後くらい)には、ほぼ定着していた。

私は素直に「前日譚と後日譚をあわせて続編を作るとはすごいな!」「ヒットしたから続編を作ろう、といった安易な続編じゃないぜ!」と感心していたのだ。

しかし、原作の「ゴッドファーザー」を読んでみると、上巻の最後の10%くらいは「ヴィトがのし上がるまで」という半生記になっている。

いかにも「ミッドポイントだー!」と言いたくなるレストランの場面の後、「気になる続きの、その前に……」というタイミングでこれが入ってくる(ちなみに歌手の話も入っていて、けっこう長い)。

で、下巻の冒頭は婚約者のところに警察が行って、「実は……」とあの場面の間接的な続きになる。この絶妙の呼吸、動と静の対比、過去と現在の間合いの取り方。つまり、もともとパート2の要素は原作に含まれていたんですね。

でもって、それとは関係ないですけど映画の役名で「ソロッツォ」になっている人物が原作では「ソッロッツォ」になっているのは不自然すぎる。「ロ」の前に小さい「ッ」が来るのは変で、どうやって発音しろというのか。

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