パロディやキッチュに関する本を読んでいたら、急に高山羽根子の小説「如何様」の話になって、これが「出征から戻って来た夫が別人だった」という話らしい。
普通は「奥さんだったら、本人か別人だか分かるだろ!」というツッコミが入るところだが、ろくに会わずに結婚して、すぐに出征になったようなので、これぞという決め手がないという。
こういうそっくりさんの出てくる話が私は好きで、別人になりきっている側の心理を想像するとドキドキする。
分類すると「そっくりさんコメディ」「そっくりさんシリアスドラマ」「そっくりさんホラー」など、探せば結構あるかもしれない。
ちなみに私が好きなのは映画「デーヴ」と「ジャック・サマースビー」である。