今朝、早起きして第5章のクライマックスの細部を思いつき、書きながら精密に考えて、大量にメモする。
「Aさんが行動している時に、Dさんは何をしているのか?」
「なぜ、〇〇に△が◎◎てあると気づいたのか?」
「そのことに誰がいつ、なぜ気づくのか?」
など、これまで詰めていなかった点を時間の流れに沿って箇条書きにしていって、どれもすっきりと綺麗に解けたという手応え、実感がある。
そこが決まると4章のある人物の動きも、
「こうなる→するとこうなる→最終的にこうなる」
と、ごく自然に整った。この人物の思考も自分なりに「こうだ」と理解できる。
その他、あちこちが笑いあり、涙あり、騒動ありで、ごく自然にまとまって、もともと考えていた流れにもすんなりと合流して、とうとう「プロットは完成した」という感触を得た。
6,7月と少しずつ考え続けてきてのゴールなので、達成感がある。こういう嬉しさはなかなか味わえない。
「プロットの空白部分をそのままにして本文を書く」というのは少し変だが、1-3章とエピローグをある程度まで細かく書いたせいで、4,5章を埋めることが可能になったので、今のやり方で今回は正しかったのだ(多分)。
A:プロットを精密に考えてから書く
B:何も考えずに書き始める
の、中間あたりにいるというか……。
自分は完全にA派に属しているつもりが、今回は折衷型なのであった。
作品の長さにもよるし、次にこの経験を生かせるかどうかも分からないが、一応、これまでで最長、かつ複雑、かつ笑いの要素の大きい話を創作できたので、満足している。
あとは本文をコツコツ、丁寧に書けば8月末には間に合うだろう。
昼間、ウッドハウスの「スカラベ騒動」の影響が少しあることに気がついた。「スカラベを無意識に盗む」というトラブルがこの長編の発端なのだが、それとやや似た行動が自作の中盤にも出てくるので。