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執筆日記 「カリ城」を再見の巻

昨日は夜になってかなり書き足して、第1章が進んだ。

字数はさほど気にしなくても、40字×40行の文字組みで50枚以上なら良いという条件なので、「実質は8万字」「原稿用紙200枚」と考えなくても到達できそう。

しかし、一応の進み具合やバランスのチェックとして字数のカウントはしておきたい。

夜、久々に「カリオストロの城」を見直して、細かい攻防や先の読み合いが多く含まれているのに驚く。

「知ってはいたものの理解できていなかった……」という感想を持った。

何日か前に書いたように、3つのパートのうち、序盤でも中盤でもルパンは失敗して、最後にようやく勝った感じになる。

しかし子細に見ていくと、ルパンと伯爵の間でプラス、マイナス、損と得が目まぐるしく入れ替わり、「クラリス」「指環」「偽札工場」、それに殺し合い(ルパンは伯爵を殺そうとしないが、伯爵は殺す気満々)における「命」のやり取り、と指標が四つほどある。

さらにジョーカーというか道化的な役で不二子、銭形警部も絡むので、損得勘定が4つくらいの視点から見直され、各自の行動に結びついている。

こういう点まで考えると、確かにこちらが考えていた以上に名作なのであった。

再見して刺激を受けたおかげで、3~5章の細かいプロットをかなり良い方向に整理できた。

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