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「ひとつのことで頭がいっぱい」の巻

ここ数日はフラフラしていたが「朝びらき丸~」を再読して、かなり頭がクリアになった。

この話は、問題児のユースチスの話題が1-7まで、続く部分はルーシー、と順番にスポットライトが当たる構成になっており、いま考えている話にも共通するのだと気づいた。

休みつつあれこれ読み散らして、頭の風通しが良くなった本は円城塔、松浦理英子、「羽生善治の終盤術」など。

ほぼ日の「今日のダーリン」にも、ちょうどそのようなことが書いてあった。




 そんなことを考えていたら、あ、そうかと気がついた。
 深刻かどうかというようなテーマに関わらず、
 「ひとつのことで頭をいっぱいにする」のは、
 とてもよくないことなのではないかということだ。
 それは「集中する」というふうにも表現されて、
 目的を達成するの必要なことのように思われているけれど、
 実はものすごく無理なことをしているんじゃないか。

 これは、理想だの大義だののことばかりじゃない。
 恋愛でも、受験でも、事業でも、家庭でも、趣味でさえも、
 どれほど「いまたくさん考えるべきこと」だとしても、
 「ひとつのことで頭がいっぱい」には無理があるのだ。
 たぶん「脳はよくても、心が傷ついている」のだと思う。
 人生の先輩たち、もっとこのことを教えてほしかったなぁ。

 「ひとつのことで頭がいっぱい」は、自然なことじゃない。
 やっぱりそれは「酔い」であり「狂い」なんだよ、と。
 休むとか、遊ぶとか、忘れるとかでバランスをとって、
 そのうえで真剣に、というのが大事なんだろうな。




創作に関しては、あまり夢中になりすぎると、

「オラ―!! 自分で自分に千本ノックだーーーーーー!!」
「バッチ来ーーーーーーい!!」

というくらいの勢いが生じてしまう。

やはり休まないといけない。

ただしそのブレーキとアクセルのバランスは作品によっても体調によっても異なるものなので、自分でもまだ捉え切れていないのであった。

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