「作家はどうやって小説を書くのか~」というインタビュー集で、サルマン・ラシュディが愛読した作家としてクリスティーとウッドハウスを挙げていた。
この二人の作家はインドでよく読まれており、ユーモアの感覚に通じるものがあるという。
これと似た話を、つい先日も何かで読んだ気がする……、と考えて思い出したのがアイザック・アシモフで、全ての作品を繰り返し愛読したのはアガサ・クリスティーとウッドハウスだという(ウッドハウスの本の解説にあった)。
20世紀から現在までの120年くらいで、地球上に累計で百数十億人がいて、そのうち控え目に考えて二十億人以上はクリスティーとウッドハウスを好んで読んでいるのだ。
そう考えてみると、日本の作家で読むべき人など、ほとんどいないような気になってくる。
もちろんその人の趣味にもよるが、自分は暇があったらウッドハウスとクリスティーを読んで学ばなければいけない。