• 主催者:藍豆
  • 2026年3月4日 13:51 作成
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参加作品数

3

参加受付期間

  • 開催中
  • 6日後終了 2026年3月11日(水) 23:59まで

企画内容

カクヨム開設10周年を記念して、共有世界観の創出が企画された。

舞台は数多の異能力者が存在する現代社会に似た世界。その力は多種多様で、操る種族も人間のみならず悪魔や妖怪、幽霊など多岐にわたる。国の存続を揺るがすほど強大なものも存在し、それらの神格性や脅威を判定する国家組織――神格鑑定局が物語の中心となる。

とまあ、概略はこんな感じ。

ちなみに神格鑑定局は、先天・後天を問わず異能力を持つ者、あるいは武術や魔術を極めた達人によって構成されているとか。「魔術って異能力の一種じゃね?」というツッコミはとりあえず置いておこう。

このことから、神格鑑定はときに戦いを伴う危険な作業であることがわかる。ゆえにそれを行う鑑定士には、脅威と判断された対象を制圧し、拘束あるいは抹殺する力が求められるわけだ。

もしくは、こう考えることもできる。脅威への対処は別組織の仕事で、鑑定士の戦闘スキルはあくまで自衛のためのものであると。だが、それだと作業効率が悪くなり、組織の運営コストも多くかかってしまう。よって、この考えは否定すべきであろう。

さて、こうなってくると神格鑑定局の存在意義は「鑑定」というより「治安維持」になりそうだ。詰まるところ、鑑定局の役目は現実でいうところの警察と同じ。鑑定士が行う調査・分析は、日常に潜む危険や犯罪を洗い出すための行為であって、無用な肩書きや格付けを決めるためのものではないということになる。格付けが生む差別や偏見、軋轢を思えば、そんなものはむしろ無い方がいい。

これらの事実から「神格鑑定局」という名称は「異能取締局」や「異能対策室」とすべきで、組織運営の効率やコストの観点から警察の一部として組み込まれるべきものと判断できる。同時に、「神格鑑定士」は「異能捜査官」と呼ばれることになるだろう。

「なんとなく東京喰種に似てるよね?」と感じたのは自分だけではないはず。もうお分かりだろう。そう、今回提示された世界観は、名称を正しく直せば既存の類似作品が山ほどある、ありきたりなアイデアのひとつに過ぎないのだ。

おそらく、企画側も内心ではわかっているはず。それでも無理に「鑑定」を前面に押し出すのは、そうでもしない限り独自性を出せないから。あるいは、それがかつてない斬新な視点だと勘違いするユーザーが相当数いることを見越してのことかもしれない。

何にせよ、ありきたりならありきたりとして素直にやればいいと思うのだが、公式としての見栄は捨てられないということか。まあ10周年イベントだし、少しでも食い付きを良くして盛り上げないとマズいからね。

もうひとつ、どうしても気掛かりな点がある。鑑定と簡単にいうが、その善悪の決定には現実世界でいう裁判所のような司法制度が必要ではないだろうか? いくら専門家とはいえ、個々の鑑定士が現場で一方的に判断してよい事柄とはとても思えない。

例えば、次のようなケースはどう判断されるのだろうか?

【ケース1】
ある日、神格鑑定局にひとりの妖怪が出頭してきた。彼の一族は代々、人を呪い殺す「呪殺」の異能力を受け継いでいるという。だが、彼がその力を使ったことは一度もない。人間に化け街中で暮らしているが、親切な好青年と近所の評判は上々である。この妖怪は脅威か否か?

【ケース2】
刑務所で異能による殺人事件が発生した。殺されたのは、見ず知らずの少女を乱暴の上で殺害した殺人犯の男。その男を殺したのは、男に殺された少女の幽霊であった。この幽霊は脅威か否か?

【ケース3】
オカルト掲示板の管理者から、とある地方の山中に存在する祠の情報が提供された。そこで祈ればどんな願いも叶うという。鑑定士が調査に赴いたところ、欲求を具現化する異能力を持つ精霊が棲み着いていることが判明。掲示板では事前予告の書き込みが常態化しており、ログを調査した結果、いくつかの事案について裏を取ることに成功。そのほとんどは不治の病が治ったなどの良い内容であったが、一部に著名人のスキャンダルといった他人を陥れるものも含まれていた。この精霊は脅威か否か?

このように、善悪の決定ならびに処分というのは個人の裁量で行えるほど単純ではない。そもそも、罪の疑いもなく普通に暮らしている者に対して、異能力者というだけで疑いの目を向ける行為には問題があると感じる。

こういった点を、この世界観を創った人はどう考えているのか? もし何も考えてなくて、そんな水準の者が誰かの作品を評価する立場にいるとしたら、想像しただけでげんなりする。

栄えあるカクヨム10周年イベントが、何の考えも深みもない薄っぺらな作品で埋め尽くされないことを祈るばかりだ。

長々と書いたが、とりあえず盛り上げに貢献しようということで、この企画では「神格鑑定局について語る会」と題し、神格鑑定局の設定に関する感想やアイデア、改善点などを綴ったエッセイ等を募集する。読み合いではないので、読む読まないは各自の自由。

参加方法

参加する小説の設定画面で、自主企画欄にある「「神格鑑定局」について語る会」を選択してください。

運営より

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