「喪失系恋愛 青春」を含む小説

壊れる音がしない方が、壊れるのは早い。 少年は、全てが、指の間からこぼれる砂のように薄れていく日々を生きていた。 少女は、自分の時間が静かな水滴のように落ちていくのを笑って誤魔化…

誰もが僕を愛していた。 好き、可愛い、かっこいい、運命——全部揃ってた。 それが、当たり前になった日。 彼女だけが言った。 「選ばないで」 ——その拒絶だけが、本物だった。

もしあなたの身近な人が記憶を失ったらどうしますか？ 16歳の少年、時田愛斗は1つ上の今西茜を事故から庇い意識を失う。 しかし、なんとか6日後に意識を取り戻すも記憶がなかった。 …