「会津 磐梯山」を含む小説

　会津若松市、春。高校三年生の酒井美緒は、片想いしている幼馴染みの自衛官・佐久間悠迅について考えながら登校していた。するといきなり頭上が暗くなり、見上げると巨大な腕のようなものが…

福島県、会津地方に伝わる民謡『会津磐梯山』には、小原庄助という謎の人物が登場する。 これは、その由来である〝和尚憑き〟と呼ばれる怪談だ。

父さん、兄さん、ふるさとの会津、そして、悪夢よ、さようなら。与志子は車窓に流れる山並みを眺めながら、心の中でそう呟いた。